松の翁-歌詞-言の葉に 祝せめ松の深緑 翁の友となるぞ久しき 凡千年の鶴は園生の松樹に巣籠り また 亀の歳を万樹の主に比ぶれば 歳も若木の花の笑み 雨露の恵みに時を得て 倭唐土各国の 千草万木おしなべて 皇国も開化の花盛り 四季の眺めも時知らぬ 雪は芙蓉の峰つづき 行合う旅の人毎に 聞伝へ来つ名に愛でて 見れば珍花に家路を忘れ 筆も尽きせじ庭の絶景 世にも佳境と閑楽と 心残して帰るさの 土産にせよ園の一と節