菖蒲浴衣-歌詞- | 『花のほかには』-fuyusun'sワールド-

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邦楽舞踊シリーズ 長唄 菖蒲浴衣/岸の柳/オムニバス
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五月雨や傘につけたる小人形
晋子が吟もまのあたり、己が換名を市中の、四方の諸君へ売り弘む
拙き業を身に重き飾り兜の俤うつす
皐月の鏡曇りなき梛の二葉の床しさは今日の晴着に風薫る
菖蒲浴衣の白襲ね、表は縹紫に裏むらさきの朱奪ふ紅もまた重ねるとかや
それは端午の辻が花、五とこ紋のかげひなた
暑さにつくる雲の峰
散らして果は筑波根の遠山夕暮繁り枝を
脱いで着替の染浴衣、古代模様のよしながき
御所染千弥忍ぶ摺、小太夫鹿の子友禅の
おぼろに船の青簾河風肌にしみじみと
汗に濡れたる枕紙、鬢のほつれを簪の届かぬ愚痴も惚れた同士
命と腕に堀切の水に色ある花あやめ
弾く三味線の糸柳、縺れを結ぶ盃の行末広の菖蒲酒
是れ百薬の長なれやめぐる盃数々も
酌めや酌め酌め尽きしなき、酒の泉の芳村と
栄ふる家こそ目出度けれ