四季の花里-歌詞- | 『花のほかには』-fuyusun'sワールド-

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fuyusunの『何じゃこりゃ!長唄ご紹介レポート』
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鶯の、初音の里の曙に
ほのぼのにほふ白梅や、しき紙たにざくみやびつつ
誰が枝に結ひし歌の謎、あれ春風がいたづらな
いつかほどいて深い中、道の行くての口ずさみ
取るや矢立の筆つばな、すみれ花咲くかき根岸
へだてぬものを堰(せき)といふ
水に蛙の言問へど、いはぬ色なる山吹の
はな色衣ぬしや誰れ
きつれてつれて摘草は ひなの遊びとをとめ子が
とりどり合わす 貝塚や迦陵?伽も馴れ馴れし
雲の上野の花盛り 日永が原もあかなくに
はや日暮しのいつしかも 春呉竹の里げしき
夏来にけりとみづえさす 木蔭に日ごと忍び音を
忍ぶが岡は大塚に 夢かと
たどる嬉しさは、ほとときすぎず
啼く声の 玉苗植えて新しき
田の面にうつる筑波根も、みどりすずしく三河島
さやけき月も秋ふけて 過ぎにし最中村雲に
数かく雁も 十三夜 琴柱に落つる声々に
拍子さそふる紙ぎぬた
 移りやすさよ人ごころ ねたしや袖にはらはらと
濡るる時雨がをがみても 合わぬ三ノ輪の恋の石
いなともうとも音無しの かはいと余所に鳴く鴉
あかすはいく夜笹の雪 積もる思ひもいつ解けて
祈る御行の松の色 千代万代もかはらじと
誓ふ三島の神まつり いさみ賑ふ諸人の
懸くる願ひもかなすぎに 眺めつきせぬ四つの村里