以前書いた軌跡3は、
足の手術の術後一年半からのことを書きました。
そのあと少し間が空いて、
2007年5月に肺転移が見つかり再び切除を行いました。
以前の転移の2005年の夏から一年半強経ったころでした。
私は大学四年生になっていて、あとはゼミと少しの授業を残していただけなので大学は問題ありませんでした。
ただ企業に内定していた頃なので、
気持ちとしては大学四年生の間になんとか治療を終えたい、来年からはちゃんと社会人に…と思っていた気がします。
ところで私がお世話になっている病院では、基本的には転移が見つかった場合は、可能ならば、手術で切除し、その後補助治療として化学療法を行います。
ただこれまで色々なことをしても出て来ている状況もあり、この時は化学療法をしない決断をしました。
しかし、次の2008年1月に見つかり手術をし、その後は呼吸器外科の先生とも相談し、ジェムザールを使った外来点滴をしました。
今思えば、五月の手術のあとに化学療法をすればよかったのではないか…と思ったりします…
(こうやって振り返ったからこそ気づいたのですが

あの頃は髪が抜けるのが本当に嫌だし、何よりあの吐き気が本当に怖くて、化学療法には消極的でした。今思えば甘いのかもしれませんが、
それほどに化学療法は辛い記憶しかありませんでした。
正解はないですよね。
整形外科の先生はやってもやらなくてもどっちでもいい…といいます。
最初は判断できない素人に決定させるのか?と不信感を抱いていますが、
先生の言い方か下手なだけで、
治療する側としての気持ちは今はわかります。
(消化器外科の先生に出会えたおかげで対話の中でこちらも理解することができるようになりました)
治療法が新しくなっても、
まだまだわからないことがたくさんあるし、
一つ一つの腫瘍の特性は異なるわけで、
今でもわからないことだらけ、満点正解がないのです。
と、話が逸れましたが、
実はジェムザール治療のあとのCTでも転移が見つかりました。
先生は次が出るのでは?ということを見越して、そこまで大きくない腫瘍なので、1.2ヶ月様子を見てから、
次の治療を決めることにしました。
ジェムザールは髪が抜けなかったので、卒業式も髪をセットして着物を着て参加することができました。
いったん就職し仕事に就いていましたが、やはり6月の検査で転移はそのままありました。なので、手術で切除しました。
さすがにしっかり化学療法を行い仕事にちゃんと復帰しないといけないと思いました。
というより、本当に怖かったんです。この先が見えなくてできることはやっておきたいと思っていました。
そして、仕事を復帰するのか、辞めてしまうのか、本当に悩みました。
でもこの時は続けることを選びました。
(その頃の気持ち…忘れちゃっている…)
この時はイフォマイドとメソトレキセートのセットを3クールやりました。
復帰を考えてつめつめで行ったので三ヶ月後には復職しました。
こうやって、書いてみるとあやふやな情報ばかりで申し訳ないです。
どんな、薬を使ったかとか詳しい部分は斜め読みしてもらえると助かります。
腫瘍によって治療が違う、
病院によって治療が違う。
もっと違う治療を受けていたら、
よかったのではないか、
もっと悪かったのではないか、
昔はそんなことばかり考えていました。
もちろん可能性があるなら他の治療も試してみたいです。
情報はちゃんと集めたいのだけど…
でも悩むのはやめました。
いや、常に悩むんですけど、
過剰に振り回されないようコントロールするようにしました。
まだまだうまくコントロールできていないけど、前より楽になりました。
長く生きれば、
少しずつ自分を磨けるし、
自分を好きになれるし、
それで楽になれるし、
年を取ることは幸せなことですね。
わかりづらい長文で失礼しました。
yukie