耐えられない痛みや続く痛み、違和感、不調、
こういうものがあるとやっぱり不安になってしまう。
特にがん患者は転移の恐怖もある。
そんな時どうなるか、
自分の中の不安と闘い続けて無口になったり、無愛想になったり…
嫌なやつ、自分勝手なやつ、に見られるかもしれない。
本当は誰かに相談したい。
でも言葉に出すのが怖い。
家族に相談したりしたら、自分以上にショックや心配をかけるかもしれない。
頭の中で堂々めぐり。
患者さんはこんなこと思っているのではないかなと思う。
でも、素直になって、いよいよ不安に耐えられなくなって、
自分の今の状況や不安を伝えてみると、
確かに家族はショックを受けるかもしれないし、自分と同じように不安になるかもしれない。
と、同時に、全力で、たくさんの愛と勇気を持って、
患者を支えてくれ、励ましてくれる。
病気の本人が一番辛いのだろうか?
大切な人が痛みや不安の中にいて、そばにいてそれを完全に取り除けないけど、
でもその姿から逃げずに支えになると心に決めて立ち向かってくれる。
そんなまわりの方がよっぽどたくましいのかもしれない。
優劣の関係ではなくて、
患者さんとそのまわりの家族や最愛の人たちは、
そうやって病気に立ち向かっている。
この絆はなにものにも変えられないもの。
患者のきもち。
まわりのきもち。
どちらの強さも、また弱さも、
病気を治すために大切な要素なんだろうな。
患者の私としては、
相手を信頼して曝け出す勇気と、
まわりの人への感謝の気持ちを持ち続けたいな。
yukie