美味しい読書習慣 | 美味しいお酒を呑むために

美味しいお酒を呑むために

美味しいお酒を毎日呑めるように、日々、楽しく頑張って過ごしてます♪

今回は、美味しいお店のお話ばかり。

 

2021-137  縁結びカツサンド   著: 冬森 灯

第1回おいしい文学賞の受賞作は、「母さんは料理がへたすぎる」でしたが、これは、第1回おいしい文学賞最終選考作品。
大賞次点作品ってことなんでしょうけど・・・・ですね、私も審査員だったら、「母さんは料理がへたすぎる」を選ぶと思います。
でも、それなりに、美味しく面白かったですよ。
駒込うらら商店街に佇む、昔ながらのパン屋さん「ベーカリー・コテン」。
あんぱん、クリームパン、チョココロネ。気取っていない顔が並んでいて、見ているだけでほっとするような、そんなお店。
一家で経営してきたコテンの未来を背負うのは、悩める三代目・和久。
商店街が寂れる中で、コテンを継ぐべきか。「自分なりのパン」を見つけないといけないのではないか。創業者のじいちゃんが亡くなって、店名の「コテン」の由来もわからない。
日々迷いながらパン生地をこねる和久のもとには、愉快なお客たちがやってくる。
ヒョウ柄のコートを着込む占い師に、就活に落ち続ける学生、肉バカの肉屋の息子。
人の悩みに寄り添うパンを焼こうと奮闘する和久が、やがて見つけた答えとは――
しぼんだ心を幸せでふっくらさせる、とびきりあったかな“縁”の物語。
 
4篇の短編集。
「まごころドーナツ」「落描きカレーパン」「花咲くコロネ」「縁結びカツサンド」
タイトルからして、美味しそうでしょ。
大手のチェーンパン屋さんの台頭で、街の古くあるパン屋は大変なのだ。
そこで頑張る3代目・・・・応援したくなります。
 
 
2021-138 うしろむき夕食店   著: 冬森 灯

昔懐かしい雰囲気から、「うしろむき夕食店」と呼ばれるレストランが舞台の連作短編集。

 店の名物は、料理おみくじ。「願いととのうエビフライ」「商いよろしマカロニグラタン」などと記されたおみくじを引き、メニューを注文する。

食べたいものに迷うくらいだから、登場人物は悩みを抱える人ばかり。異動先での仕事に苦戦する会社員らが、おいしい料理をきっかけに過去を振り返り、未来へ歩み出していく。

 卵が丸ごと入ったメンチカツや、タマネギとパン粉たっぷりのハンバーグなど、食べ物の描写におなかがすいてくる。

うしろむき夕食店と呼ばれるのに、気持ちがうしろを向くときでも、ここで食事をすると前を向ける気がする・・・・そんな素敵な店。
 
『縁結びカツサンド』にてデビューした、冬森 灯さんの2作目。
2作目も美味しい話でした。そして、最後に、ちょっと泣けます。
 
 
2021-139  食堂のおばちゃん10   焼肉て勝負!    著:山口恵以子
焼き魚定食、冷やし茄子うどん、串カツ、茄子と胡瓜の糠漬け、ウニ載せ煮玉子、マグロの漬け丼などなど
姑の一子、嫁の二三、若頭の万里、三人で営む佃の「はじめ食堂」は、昼は定食屋、夜は居酒屋。
メニューが豊富で、なんでも美味しく、財布にも、疲れた心と身体にも優しい。
だが、常連のはなの姿が最近見えない。どうやらストーカーされているらしいと万里に相談があり……。
続々重版の大人気シリーズ、第10弾。文庫オリジナル。
 
いつも楽しく読んで、自分も通っているような気分になっている「食堂のおばちゃん」シリーズも第10弾。
週に何度も訪れる常連さんたち、いつも同じ人たちの登場に、思わず、こんなに何度も通って飽きないのかな?と思ってしまった。
いつも、工夫を凝らして、違う料理なんだけど、それでも、私なら違う店に行きたくなるなぁ。
そろそろ、この小説にも飽きてきたと思ったら、
 
山口さんと言うか、食堂のおばちゃんが最後にひと言。
日本には世界中の料理が集まってきます。フレンチやイタリアンは言うに及ばず、30年前にはあまり知られていなかったタイ料理もベトナム料理も、今や普通に家庭料理として登場します。
これからもきっと、新しい、未知の美味しい料理が日本にやってくるでしょう。
あれも食べたい、これも食べたい、胃袋が一つしか無いのが残念です。
皆さん、健康に気を付けて、末永く美味しいものを食べましょうね。
この世に美味しいものがある限り、‘食堂のおばちゃん’」はチャレンジを続けて参ります!
 
食堂のおばちゃんがチャレンジを続けていくのなら、私も頑張って読み続けますおねがい
 
 
12月15日で、K君が生後5か月となりました。
12月だから、5か月の記念写真は、サンタさん。

 
 めんこいねードキドキ