小雪さんが鬼の親玉で、適役が28なのに不思議とセーラー服が似合う
チョン・ジヒョンさんが主演の刀系バトルヒロインB級映画
『ラスト・ブラッド』
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ちょっと国際的な市場を意識したせいか、
70'sテイストの日本だけに留まらず、時代劇のような日本や
どう考えても必然性のない白人女子高生なんかを入れたせいで
どうにもグタグタ感がでてしまいました
(特にあの秘密組織の暴走はどうしようもない)けど、
90分という短い映画のわりには充実感がありましたよ。

CGのクオリティが低すぎるんで悲しいのですが、
ドゴシギンザの鬼100人切りは見事でした。

あの役立たずの女子高生を上手く使っての立ち回りは
チョン・ジヒョンさんも相当訓練を積んだのだろうと思います。
300にも似て非常に美しかった。CGだし。

ま、さすがに300のような重みや迫力はないですが、
マトリックス・レボリューションズよりは遥かに良かった。

それに倉田さんが良い!
もう還暦を超えておられるはずですが、まだまだ現役!
ていうか、白髪のヅラに違和感があるほど若々しいけど、
あのアクションが見られただけでもいいです。

ただ、残念なことに、迫力を出すために寄りにして、
カット割を細かくした撮り方をしているんですね。

世界の倉田のアクションなんですから、引きでじっくり見せて欲しかった。
そうすれば、チョン・ジヒョンのアクションとも差がでて、
双方がひきたてあったかもしれない。

あと小雪さんが奇麗です。
和装で出て来た日には、この人じゃないとこの役はできないなと
思わせるほどの美しさと存在感です。

倉田さんといい、キャスティングがいいんですね。

欲を言えば、チョン・ジヒョンさんとの絡みがもっと欲しかったですね。
ちょいと淡白すぎた。

小雪さんはジヒョンさんほどのアクションができないからでしょうが、
それはそれでやりようがあると思うんですよね。

『ラスト・ブラッド』は、チョン・ジヒョンさんが好きで、
バトルヒロインもののB級映画が好きなら見て損はないと思います。

最後まで読んでくださったあなたに、全ての良き事が雪崩のごとく起きます。
『ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー』
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ゲームの方は知らないんですけど、どうやらトーナメントに出る前、
チュンリーが武術をマスターする所のストーリーみたいですね。

ま、この手の映画にツッコミを入れても仕方ないんですが、
若干ストーリーが間延びしているかなぁ。

サイドストーリーとして警官の話が入ってくるのは良いとしても
ちょっとウエートが高過ぎのような気がしますねぇ。

あとねぇ、チュンリーの師匠のゲンが若いし弱い。
おじいさんの達人なら、なにかと言い訳が用意できるけど、
一方的に敵の親玉にやられちゃあ言い訳できんだろう。

そういう意味ではラストバトルのあの決着の付け方もスッキリしない。
ああいう勝ち方だとチュンリーが本当に勝ったことにならないし、
ああいう終わり方は東洋の武道の思想とマッチしない。

それからチュンリー役のクリスティン・クルック。
メチャクチャカワイイんだけど、幼いし、線が細い。

たとえばデッドオアライブのデヴォン青木なんか、
かなり細いんだけど見た目の線の細さはないんだよね。

西洋人だからよけいにそう見えるのかもしれないけど、
それなら同じDOAのナターシャ・マルテや
ホリー・ヴァランスくらいの体でないと。。。

やっぱりアクションをするならある程度、
見た目も線の太さがないとなんかインパクトがない。
なんてのか、少年のアクション見ているみたいなんだな。

そして何より残念なのがチャイナドレス姿がないってこと。
クリスティン・クルックじゃ似合わないのかもしれんが、
チュンリーといえばチャイナドレスじゃん。

逆に言えばチャイナドレスが似合わないなら、
いくら可愛くてもチュンリーは勤まりませんよ。

残念!

『ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー』
そこそこ楽しめますが、お色気はゼロです。

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『フェイク シティ』
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アル中で自堕落で汗臭い不良刑事ラドローを
クールで美形のキアヌ・リーブスが演じてます。

多分、この映画のために多少太ったんでしょうねぇ。
地球が静止する日より首周りにお肉が付いています。

マトリックス的なドンパチではなく、
非常に人間臭いアクションの映画ですから、
その努力は報われいていると思います。

冒頭、少女を誘拐した連中をラドローが問答無用で射殺するんですが
(なにしろ犯罪者とは言え、銃を手にすらしてない状態、
一人はトイレに入っている)そのあと、先に相手が発砲したように
工作するんです。

面白いのは後の検視に刑事とは別の連中が出てくるところ。
この辺がアメリカ的っちゃぁアメリカ的ですな。

組織を作るときに、必ず、別の組織によって相互チェックさせる。
人間の良心とか当てにせず、システマチックに監視する仕組みを作る。

これは現実の企業間の受発注なんかでも賄賂が発生しないように、
現場と金の流れを分けるようにしていたり、散見することができます。

もちろん、それでも不正は横行するわけで、
フェアを重んじるアメリカ人としては、そういうのが許せんのですな。

で、そう言うのが良く映画になります。
この映画もそういう社会派サスペンスの要素を含んでいます。

まぁ、ハリウッド映画ですから、ストーリー自体は子供でも追える
シンプルなものですが、そういう前提があるものですから、
大人向けに味付けされ、銃撃のリアルさはもちろん、
あんまりありがたくない腐乱死体なんかの描写もリアルです。

撃った弾の数を競うようなおバカな映画とはひと味違い、
大人向きのガンファイトですし、ストーリーはシンプルでも、
それぞれのシーンは面白いし、謎解き過程もなかなか見せます。

ラドローを庇い工作をする上司のフォレスト・ウィッテカーも
ラドローを追いまわす内部監査官のヒュー・ローリーも
それぞれの正義を貫きます。

そう、
正義?
英雄?
必要悪……?

そう言ったものを問いかける映画でもあるんですね。

『フェイク シティ』は暴力描写がキツめなので、
その点は注意が必要かもしれません。


最後まで読んでくださったあなたに、全ての良き事が雪崩のごとく起きます。