『252 生存者あり』
$ゆかいなおっちゃんの映画日記-252生存者あり
Amazonより


いやぁ、笑えました。素晴しい。

これってギャグですよね?
真剣にボケをやっているから笑えるんだと思ったけど、違う?

最初に日テレのロゴが出て来た時点で、あれ?
伊藤英明主演で災害救助ものって、海猿を意識してるんだろうから
フジテレビならともかく、日テレがやる時点でもうギャグ以外の何者でもないよね。

それから最初の方の災害シーン。
一発目の雹が歩行者の後頭部に直撃する所にはじまって、
地震じゃないのに津波がくる馬鹿さ加減。

まさか津波と台風の高潮の違いが分からないってことはないよね。

で、その津波でお台場のフジテレビは壊滅して、
あの玉がその辺にころがってるんだ(爆笑)

あの建物を見た人間は、必ず、あの玉がとれることを想像するに違いないから、
やってくれたことには拍手喝采を送りたいですね。

で、目と鼻の先の汐留埋め立て地の日テレ本社は被害がないという(爆)
普通に中継してるんだもんなぁwww

でさぁ、お台場があんなことになってるのに、
なんで新橋にレスキューが集まってるの?

耳が聞こえないはずの子供が252って(笑)

最後までこの調子。馬鹿さ加減満開。
最後のあのシーンは飲んでいたお茶を吹き出してしまいましたよ。

『252 生存者あり』私は笑いすぎて涙がでました。

最後まで読んでくださったあなたに、全ての良き事が雪崩のごとく起きます。


$ゆかいなおっちゃんの映画日記-20世紀少年<最終章>ぼくらの旗
Yahoo!映画より


映画の方は「ともだち」って誰なんだろう?
彼の目的は? 動機は? って感じで話が続くのですが、
ちょっと視点を高くとって、広く見ると、
考えさせられる事が沢山出てきます。


なんていうのか、
単なる学校内のいじめの問題ということではなく、
例えば去年の派遣村とか、社会全体で「ともだち」を
生み出すような状態になってないか?


こういう社会批判的なメッセージこそがロックの魂でしょう。
そう言えばこの映画、
監督がロックのノリだって言ってましたね。


政権交代しましたが、全てを政治家にせいにするのではなく
個々人が考えるべきだと思いました。

私はデビュー以来の監督のファンなんですが、
今作も素晴らしい映画を見せてくれました。
『BALLAD名もなき恋のうた』

$ゆかいなおっちゃんの映画日記-BALLAD名もなき恋のうた

Yahoo!映画より

今回の作品は、ご存知の通り『クレヨンしんちゃん 
嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』のリメーク版です。

原作の方は未見なので、比較して書くことはできないのですが、
ストーリーが同じであったにせよ、この映画では真一は、気の弱い
ただの小学生であり、くれよんしんちゃんという特別な存在ではありません。

だから、彼らにもちゃんと映画の中で重要な役割が与えられます。

主演は鬼の井尻、又兵衛こと草薙剛と、廉姫新垣結衣。
この2人の身分を越えた愛が物語の縦軸です。

ここにタイムスリップしてきた真一と、その家族と
戦国の世の人達との交流を横軸に物語は進みます。

戦国の大人たちからすれば、小童であるはずの真一が
現代っ子特有の遠慮の無さで、大人たちの心を代弁する。
それが妙に心地よく、徐々に心を通わすようになってくる。
すると純真ながら運命から逃げない武将らの生き方が
真一の心に影響を及ぼす。

また、お母さんと廉姫との交流が、廉姫の行動を促し、
お母さん自身も廉姫から影響を受けて、
結婚する前の、お父さんへの気持ちを思い出していく。

そして、お父さんはちょっと気の弱いカメラマン。
ひょっとしたらお母さんの方がキャリアウーマンで
稼いでいるのかも(夫婦喧嘩のシーンでなんとなくそう感じます)。

お父さんをカメラマンにしたのは、たぶん、
ALWAYSで小説家を登場させたのと同じように、
山崎監督自身の写し身なのかもしれません。

私もそうですが、クリエーター系の人達って、
なんどもこのままでいいのかって自問するんですよ。

その迷いや悩みが、
命を懸けて国を守るという戦いを目の当たりにして、
武士にとってのアイデンティティが自分にとって何なのか、
見極めることで払拭され、覚悟を決めることになるんですね。

現代人の彼らが受けた影響と同じように、
戦国の世の人達も影響を受けて、決して心のうちを口に出さなかった
廉姫、又兵衛が、それぞれの想いを口にし、
それぞれの覚悟を胸に戦に挑みます。

合戦のシーンも秀逸。血しぶきや腕がちぎれてというような
グロテスクなシーンは皆無ながら、長槍をぶつけ合って、
矢を射って、泥臭い戦いはものすごくリアルです。

特に草食系男子の代表のような草薙くんが、
ひとたび覚悟を決めるとその瞬間に顔が変わり、
鬼の井尻に変身する様は見事。

草薙君のポテンシャルの高さを思い知りました。

テレビで見たときにはつたなかった新垣結衣さんも
山崎監督の演出を受けて、りんとした芯の強い姫君を
見事に演じていました。

この映画は私のようなB級好きでも、一級のエンターテイメント好きにも
家族連れにも安心してお勧めできる映画です。

最後まで読んでくださったあなたに、全てのよきことが雪崩のごとく起きます。