〇〇ばかりやっているから、たまには〇〇もしてほしい。目を向けて欲しい。
子育ての場面でよくきくお母さんの声です。
モンテッソーリ教育を日本に広めよう
と日本人で初めてモンテッソーリ教師となられ、
当時珍しいこどもの家を京都伏見区に開園され、京都モンテッソーリ教師養成コースの委員長をされていた赤羽惠子先生。
先生が
深草こどもの家での子ども達と寄り添われた日々のエピソードのひとつに、
ある男児が、登園すると一日中砂場でトンネルをほり、水を入れ過ごしていたそうです。
お母さんは、教具に触れて何かを得て欲しいと希望されましたが、モンテッソーリ教師である先生は、ただただその子自身のやりたいことをそっと見守られていたそうです。
砂場で過ごした数ヶ月後、パタっとやめ新しいお仕事へとうつったのだそうです。
大人は目に見える成果や結果を求めてしまいがちですが、整えられた自由な環境の中で子どもが得るものは、人生において大切なものであり、また人格を創るものであるといえます。
大人の無用な介入は、発達の邪魔にもなりかねません。
親は自分が経験したことが価値観ともなり、
その眼鏡で子どものやることを見るので、
つい子どもがやることを時間の無駄に感じたり、意味を見出そうと問いかけたりします。
得るものを知るのは子ども自身であるという
違う眼鏡で見ると、
子どもの遊び、経験していることを見守ることもできるのではないかと思います。
あるお母さんが、
「子育てが楽になりました。」
といわれたことがあります。
この言葉には、お母さん自身が子どもを観る目、見方が変わったからなのです。
ラポム の生徒さんは、自分で選択します。
だから、教室に来た時には、決めている子は
「これ!」と同じことを繰り返したり、棚をじっくりお仕事をみてとりくみだします。
得るものは、子どもが知っているのです。
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