講師は相談支援専門員で障がいのあるお子さんを育てられている寺部佳代子さんです。寺部さんは『人の育ち』や『人格形成』にとって大切なことを模索し学びを進めてくるうちに自ずと「性教育」の必然性を知ることとなり、支援者として、親として、「こういうところを大切に育てるとこんな素敵な力が育つ」ということや、逆に「もっと早いうちにやっておけばこうはならなかったのでは」という場面にたくさん出会ってこられたそうです。寺部さんは『支援者が気づくことで、教員が変わる、保護者が変わる。そして支援者も変わる。本人たちの「ねがい」「困っていること」に応えられる社会、自分を大切にし、人を大切にできる社会の実現を目指し、いっしょに学びあえたら嬉しいです』と語られています。また、保育所等訪問支援員として保育園や学校現場にも関わられています。そして、18歳以降の学び場の運営やB型事業所で、性教育を含む「学び」の支援を行っています。幼児から青年・成人期まで幅広い年齢層の人たちと日々向き合っておられます。グループホームで暮らし始めた知的障害のある娘さん(23歳)の当事者家族としての思いも語っていただきます。日常生活の些細なやり取りや声かけのなかに「あっ、これも性教育なの?」と気づかされることも多いと思います。
第4回目となる福井の支援者・保護者のための「障害児・者性教育セミナー」を2023年11月5日(日)にオンラインで行います。