こんにちは。小学生の不登校専門カウンセラー
タイトルの言葉。
私が長男に言われた言葉です。
他にも関わった大人に対して感じたそう。
長男は小5。
この子は鋭いところを突いてくるな、とよく思います。
この言葉を聞いて皆さんはどのように思いますか?
「そうだそうだ」
「同じこと思ったことある」
「分かるって言っちゃう」
「じゃあ他に何て言えばいいのよ」
みたいに思いますかね。
これを読む方の経験によって、それぞれ違いますよね。
「その気持ち分かるよ」
会話の中で、何気なく言う言葉だったりします。
「その気持ち分かる」と言われて嬉しい時と、嬉しくないとき。
私はこんな感じ。
嬉しい時は、ああ分かってもらえたという安心感を感じるとき。
相手の言葉から似たものを自分も感じられたとき。
嬉しくない時は、そうじゃないんだけどなと話し終えたときに感じるとき。
どちらも主観です。
よく考えると私も嬉しくないときだってあったなということ。
テキトーに、
「あー分かるー」
なんて軽く言われたら、いや絶対分からんでしょって思う
全く同じ体験してないんだから、分かんないでしょうよーってひねくれた私がでてくるもの。
同じ境遇の場合はね、似た部分はもちろんあると思います。
不登校とかね、親が子どもを心配している、先が不安だとかはだいたい同じよね。
同じ悩みのときは「分かるよ」で安心することもある。
同じような体験をしてて同じような気持ちになって。
そこに心強さもわくよね。
分かってもらえるのって嬉しい。
ただ、「その気持ち分かるよ」と言う側になったら、完全に相手の気持ちを分かっているとは思わない方がいいのです。
必ずしも相手と自分が同じとは言い切れないから。
自分が人に言うとき。
相手の気持ち…本当に分かってる?とお思いですか?
どう頑張っても。
我が子でも。
ドラえもん?魔法使い?神様?でもない限り
相手の気持ちを全て丸っと理解できる人なんていない
背景も、考え方も、感情も、体の感覚も。
全く同じなんてないんだから。
双子でも三つ子でもそうだよ。
これはコーチングでも言ってますが、皆「自分なりの答え」を持っています。
気持ちが似ていても、その後にどうするかはそれぞれ違います。
どうしたいかは違います。
「その気持ち分かるよ。私も若い時はそうだった、だからね。こうした方が良い。」
「その気持ち分かるよ、私もいじめられたことあるんだけどね…こうなんだよね」
本当にそうでしょうか?
それは、自分だけの経験で、相手にも合うとは限らないのです。
人の気持ちは分からない
結論から言うと…相手の気持ち、分からなくて当たり前なの。
長男に言われて、グサッときたし、そうなんだよ、完全に分かるわけじゃないんだよって思ったけど。
でもだからといって、分からないなら分からなくていいって言いたいんじゃない。
大事なのは分かろうとする気持ち
なんじゃないかな
「分かるよ」に含めた気持ち
『相手のことを分かりたい、理解したい』が入ってませんか?
それとも、
『だからこうした方が良い、こうした方が賢明だ』を伝えるための枕詞?
エセ共感?
後者は、分かりたい・理解したいを含んだ上で言ってるときもあるよね。
同じようなことを経験した。
でも私はこうやってうまくいった。
もしくはこうやってうまくいかなかったからこうした方がいいよ。
それは、分かるよと言っておきながら、『あなたは間違ってる』と言ってることになりかねません。
それが、いらんということ。
なら、どうやって声かけたらいいんよ!って思うよね。
どう声をかけたらいいか。
全く同じ気持ちになるのは無理。
「分かるよ」って言っちゃダメというわけじゃないけど他にできること。
2つ方法があると思います。
①聞くことは、相手がどんな気持ちになってもOK
あなたはそう感じたんだね(私は違うけれども)
「そうなんだね」
「そう感じたんだね」
という、私とあなたは気持ちが違ってもいいという前提がある。
私とあなたの間に境界線があります。
②承認することは、あなたがそこにいることに気づいていますよを伝えること。
事実を伝えること、ありのままを認めること。
褒めたりしなくていいのです。普段から、見てるよを伝えることができるのです。
家で、
「あなたの気持ちは分かるよ、分かるけど~うんぬんかんぬん…」
と子どもにその後の行動を言いたくなる人、分かってくれてないって思われているかもしれません。
ぜひ子どものこころのコーチング講座で聞くことと承認を学んでみてください。
「分かるよ」以外に言える言葉、選択肢が増えます。
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私も精進ですーーー(汗)
学びなおし。
余談ですが、タイトルの長男の言葉。
きっと、それを言ってくる大人(私含め)の、その後に続いてくる言葉が自分の欲しいものではなかったのでしょう。
そう思います。
“分かるよって言った人がことごとく自分の嫌なことを勧めてくる。
そう言っておいて、僕の嫌な気持ちは全然分かってないじゃないか!
分かってたら勧めない!”
という嘆きだったんだろうな。
最近、彼の言葉に、
『味方が欲しい』
という欲求を感じています。
母として私も、味方でいたい。
もちろん親子でも意見は違うこともあります。
相手の気持ちを全て丸っと分かるわけではないから。
だけどあなたの気持ちを分かりたい、という気持ちをお母さんは持ってるよ
関心はあなたに向いてるよ。
それが伝わるといいなと思います。
だから「聞く」ことで長男に安心感を与えたいと思うのです。
もちろん、自分の心の声を「聴く」もしながらね。
小学生の不登校専門カウンセラー、薮内(やぶうち)ゆかり
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