おはようございます。水落です。
相乗積の続きです。
相乗積=粗利率×売上構成比です。
相乗積の値が一番高い物が部門B(①)で11.36%と出ました。
相乗積の値が一番高いという事は、
①粗利高に対しての貢献度が一番高い。
②お店の中の一番の稼ぎ頭である。
③この部門の売上が下降してしまうとお店の存続が危なくなる。
④よって、一番重要な部門である。
となります。
まずはこの部門に対して力を注ぐことが大切になります。
次に相乗積の値の高い物が部門Aと部門Dの5.68%です。
売上表で3月の売上を比べてみると、
部門Aは1300千円、部門Dは600千円で倍以上の差があります。
売上は倍でも粗利高への貢献度はどちらも同じです。
このような場合、考え方が2つあって、
落ちている部門の落ちる事を出来るだけ食い止める方法と
昇り調子の部門を伸ばす方法があります。
以前書いた前年比とトレンド関数で傾向が把握でき、
部門Aは前年より大幅に下降しているのに対し、
部門Dは前年よりも大きく伸びていて、さらに推移も順調に上がっています。
私ならですが、昇り調子の部門Dに資金と人員を増やして伸ばします。
お店の資産も当然有限なので、部門Aの在庫を捌いて現金化し、
そのお金で部門Dの仕入れに回し、
部門Aの売り場面積を縮小し、部門Dの売り場面積を増やします。
このように、優先順位が決まるとお店の運営方針を決めることが出来ます。
方針が決まればそのための目標と計画を決めることが出来ます。
お店の目標と計画がはっきり打ち出される事で
スタッフの仕事がやりやすくなったり、
スタッフから良いアイデアが生まれるようになったりします。