前回の記事から2か月ぶりになってしまいました
鹿児島帰省編、再開です。
第一弾はこちらから↓
松下美術館〜行き方編〜の続き、作品編です。
一部展示品の紹介は公式HPにも載っていますのでご参照ください。
<1号館>
受付のある1号館では2Fに西洋絵画、
1Fには鹿児島にゆかりのある人物の絵画が飾られていました。
松下美術館が所蔵しているモネの作品は
「ウォータールー橋」
ぼんやりと中央に浮かぶ橋に
ピンクや青など多彩に描かれたテムズ川水面の反射。
モネと言えば睡蓮のイメージがありますが、
霧のLondonシリーズ、結構好きです。
霧と川、どちらも水で、時間とともに流れて、形を変えるものなわけですが、
その揺蕩う姿が絵画としてとどまって、でも移りゆく姿が目に浮かぶようで、
本当にすごいなと思います。
以前描いた関連記事↓
こっちはチャリングクロス橋
個人的に一番好きだったのが、
和田英作氏の薔薇の静物画でした。
和田氏は鹿児島生まれの画家で、
富士山と薔薇の作品を多く残していることから
「富士薔薇太郎」と呼ばれていたそうです。
明るく鮮やかな色合いに、
繊細な花びらの描写が印象に残りました。
帰宅してこれまで行った美術館で買ったポストカードを見直していたら、
和田氏の作品のものすでに購入したことがありました。
もともと好きな画風だったのですが、
描いた方のお名前は認識していなかったようで…
同じ鹿児島生まれの人と知れたので、ちゃんと覚えました!
こういう、無知だったものが知っているになって
好きが増えていく感覚が嬉しい。
コローやクールベの作品も。
クールベの波以外の作品は久しぶりに見ました。
優しい顔立ちに惹かれ、購入。
ルノワールとピエール・ボナール。
他にも有名な画家の作品がたくさんあります。
ピカソ、レンブラント、ドガなどなど。
ポストカードは2枚で100円。
値下げされておりました。
松下美術館は収蔵作品一覧がオンラインであまり見つからなかったので、
記憶にきちんととどめたいと思い
たくさんポストカードを買ってしまいました。
私の記憶力も悪いので、すぐ見た作品のこと忘れちゃうんですよね
<2号館>
2号館でも鹿児島にゆかりのある人物の絵画が展示されていました。
山下新太郎、小磯良平、藤田嗣治など。
あとは薩摩切子もありました。
<5号館>
あと印象的なのは5号館でしょうか。
お面がたくさん展示されています。
本当に壁一面に。小さいものから大きいものまで。
九州はお面がたくさん発掘された土地なんだそうです。
正直、建物に入ってゾッとしました。
人の顔を模しているお面、
その表情は様々なんですけど、
鬼の形相だったり、老人の顔だったり、
祭りで使われるものだったり。
作りがすごくリアルだからこそ、
怖い、と思ってしまいました。
建物内をさっと一周して出てしまいました。
その時、私一人だけで他に鑑賞者がいなかった分、余計に怖かった。
ゼルダのムジュラの仮面を思い出しました。
お面って記憶とか情とか念とか、いろんなものが込められているんじゃないかなと
その迫力に圧倒されました。
それと同時に、
お面の歴史についてまとめてあったので
勉強になりました。
他の建物では
会期限定の南九州水墨画展の展示がなされていました。
3号館のエジプトやギリシャの出土品は見たかったです。
松下美術館に所蔵されているマミーマスク全身像は珍しく貴重なものなんだそうで。
2022年8月現在は工事中だったので、見られなかったのが残念です。
わたくし鹿児島生まれで、数年住んでいたことがあるにも関わらず
鹿児島の画家や、こんな素敵な美術館があるなんて知らなかったです。
大人になって気づくこともたくさんあって。
自分の興味が広がっていくのが楽しいなと今は思います。
最後に。
松下美術館では職員の方が本当に優しくて、
お気遣いや声をかけてくださったこと、
帰りの道案内までしてくださって。
地元ならではの優しさ、暖かさを感じました。
素敵な時間を過ごせたので、感謝しかありません。
ありがとうございました。
行くまでは少し大変だったけど、
忘れられない大切な思い出になりました。
また行きたいなあ。
今度は車で…礼拝堂も見たいですし。
この記事を読んで、松下美術館に行ってみたいと思って頂けたら嬉しいです。
次は呪術廻戦展の記録です。