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こんばんは、ゆえです。
 
先日、鹿児島に帰省しました。
本当は法事の予定だったのですが、感染者も多い状況だったので中止。
飛行機のチケットはとっていたのでキャンセルできず…行ってきました。
 
なにより、鹿児島で行われている呪術廻戦展にどーーーーしても行きたかったのです!!
 
それはともかく、せっかく鹿児島に行くのなら美術館巡りもしたいなと思い、
計3か所の美術館に行ってきました。
 
まず思ったことは、車がない=社会的弱者の構図…
鹿児島は車社会。
電車やバスもありますけど、1時間に1本来ればラッキーな方。
片道で1000円なんてザラ。
 
ペーパードライバーな私が公共交通機関だけを使って
何時間もかけて行った美術館の記録です。
 
数回に分けて書こうと思います。

 

 

 

 

 

 
 
まず第一弾は「松下美術館」
松下美術館は1983年に設立、霧島市にある美術館です。
隣接する福山病院院長の収蔵作品が展示されています。

 

 

 

正直言って観光客、かつ車のない人にとって行くのは正直大変かなと思います。

ですが、行く価値あり!

 

クールベ、コロー、ルノワール、モネ、ピカソ、レンブラント、ドガといった

西洋絵画の巨匠たちをはじめ、

鹿児島にゆかりのある黒田清輝、和田英作、東郷青児、海老原喜之助などの

作品を楽しむことができます。

 

入場料500円

もっとお金払ってもよいくらいの価値があります。

 

 

 
まず行き方です。
私は鹿児島空港に着いてそのまま松下美術館に向かいました。
 
Google mapで経路検索すれば出てきますのでそちらを参照ください。
リムジンバス鹿児島空港線、垂水港行きに乗ります。
バス停は10番
空港には切符販売機があるので事前に買っておくとスムーズです。720円(片道)でした。
あ、バス車内でSuicaやPasmoは使えませんよ!
鹿児島でSuicaやPasmoが使えるのはJRの電車のみです。
市電(路面電車)やバスは専用のカード以外使えません。ご注意を。
 
ちなみにこのバスがですね、1日4本しか出ていません。(2022年8月現在)
コロナの影響もあり本数が減っているのだと思います。
 
平日、土日ともに鹿児島空港発のバスは
10:35、16:50、18:30、19:25の4本です。
 
美術館の営業時間は10:00-17:00
バスの乗車時間は約50分
 
何が言いたいかというと、10:35に乗らないと美術館が開いていないということです。
 
空港からの公共交通機関でのアクセスはバスのみです。
車ですと、30分で行けます。

はい、これが車社会です。

 

あとは鹿児島中央駅から行く方法もありますが、

9:59発の電車で国分(こくぶ)で降り、バスで向かうルート。

所要時間1時間半、2310円(片道)です。ひえ。高い。

これも9:59を逃すと次の電車は16:18、美術館が閉館しています。

 

お分かりでしょうか、これが車社会です。

 

美術館から空港方面に戻る際も必ず交通機関の時間を確認して下さい。

1本逃すと3時間バスが来ないなんてこともあります。

ちなみに鹿児島空港方面に美術館から戻る場合のバスは

午後だと13:37、16:37の2本のみ。

16時の逃すと次の便は翌日の朝7時半・・・

 

つまるところ車で行くのがベターですよ、ということ。

かなり綿密にスケジュール管理をしなければとんでもないことになりかねませんので、

どうかご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

空港バスで約50分、「福山学園下」で下車します。

 
錦江湾から桜島が見えます。
少し雲がかっていますが…
いつも薩摩半島からの桜島を見る機会が多いので、大隅半島からの桜島はなんだか新鮮。

 

 

 
バス停の周りはこんな感じ。
住宅が立ち並んでいます。
美術館のスタッフさんが教えてくださったのですが、Google mapで松下美術館を検索すると
全然違う駐車場がスポット登録されているんだそうで。
 
実際、私は迷子になりましたし、かなり遠回りしました。

 

バス停から降りて、バスの進行方向とは逆の方向を見てください。

このような看板があるので↓

 

 

この看板の矢印の方向へ進んでください。すぐ着きます。

Google mapは信用しないでください(2022年8月現在)。

住宅の合間をぬって、坂道をかなーり歩くはめになります。

 

入口です。これが1号館

 

西洋絵画、鹿児島にゆかりのある作家の絵画が見れます。2階建て。

ロココ風の洋室もあります。

 

1号館から6号館まであり、

外に出て散策することになります。

そんなに距離は遠くないです。公式HPによると所要時間の目安は1時間~1時間半程度。

 

 

2号館

1号館のすぐ隣にあります。階段を下ります。

鹿児島にゆかりのある作家の絵画や薩摩切子が展示されていました。

 

 

他の建物までは歩きます。

ちゃんと順路が示された看板があります。

 

3号館

私が行ったときは工事中で入れませんでした。

エジプトやギリシャ地方の出土品が展示されており、

全身像のマミーマスクはかなり貴重なものだそうです。

 

 

4号館

普段は掛け軸や屏風が展示されているようですが、
この時は南九州水墨画展の展示がされていました。

 

 

5号館

民俗資料館としてお面が展示されていました。
南九州はお面がたくさん残存する地域なんだそうです。
1人で入るのはちょっと怖い。鳥肌が立ちました。

 

 

6号館までは少し歩きます。

 

6号館はこの中に。

 

6号館

ここも南九州水墨画展の展示がされていました。

普段は貸ギャラリーとして個展会場として使用されているみたいです。

 

この美術館だけでなく、離れたところに礼拝堂があるようです。

車で10分とのことで、歩いていくのは厳しい…

断念しました。

 

 

 

 

 

 

 

補足ですがコインロッカーはありません。

私は空港から直接向かったので、大きなバッグとリュックを持参しており

スタッフさんに相談したところ、受付で預かってくださると仰っていただきました。

貴重品だけ持って身軽に鑑賞を楽しむことができました。

 

 

 

初代館長さんの像。

 

初代館長さんは長崎の病院で精神科診療中に

原爆被爆をされたそうです。

 

原爆症を患いながらも、この美術館や隣接する病院を設立。

8月に訪れたのですが、

原爆投下直後の絵画が1号館の入り口付近に飾られていました。

 

これは毎年8月にのみ展示されている作品だそうです。

終戦から77年。忘れてはいけない記憶です。

唯一の被爆国として、

当時を生きた人々から語り継がれてきたものを後世に伝えていかねばなりません。

 

バスの時間もあったので滞在は2時間弱でしたが、

とても充実した時間を過ごすことができました。

 

私が来た時は他に誰もいなくて、

後から2組ほどいらっしゃっていました。

 

静かに自分のペースで回れてすごくよかったです。

それと同時にこんな素敵な作品がたくさんあるから、

もっとたくさんの人に来て欲しい。

 

私が鹿児島に住んでいた時は美術とか全く興味がなかったのですが、

こうやって大人になっていろんな美術館に行ってみたいと思えて、

本当に自分の世界が広がったなと改めて感じます。

 

美術館のスタッフの方々もとても親切で、

本当に素敵な時間を過ごすことができました。

 

荷物を快く預かってくださった受付の方、

とても丁寧に順路を説明してくださいました。

 

そして館長さんでしょうか。

帰りの時、館外まで追いかけてきてくださってバス停の場所を案内してくださいました。

美術館の傘を日傘替わりに使ってくださいと優しくお声をかけて頂きました。

 

温かい気持ちになり、本当に素敵な時間でした。

ここで過ごした時間はずっと忘れないでしょうし、

また訪れると思います。

ありがとうございました。

 

 

作品編に続きます。

 

 

 

 

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