東京都知事選が始まってから、埼玉県民なのに毎日毎日政見放送を見なければならない、この憂鬱さ。
こんなに候補者が出るなんてうらやましいなあ、と思いつつも、ほとんどが「?」な方。
供託金って、300万円ぐらいするそうじゃないですか。
これを言うためだけに300万円出せる人たちって、富裕層なのかしら?
さて、村上隆さんだの中之条アートフェアだの、アートの話になるとついつい脱線気味になるぼくのブログ。
今日は軌道修正です。
村上隆さんの作品にやられたぼくと妻ちゃん、ふらふらと祇園の路地裏へ。
いい雰囲気ですねえ。
そこを抜けると、祇園の喧騒(ほとんど新大久保並みでした)から離れた、落ち着いた空間へ。
重厚でひろびろ、格式高いお寺、建仁寺です。
こちら、本物の風神雷神の屏風絵が。
村上隆さんの風神雷神を観た直後だもんで、なんだか複雑な気分。
こちらで写経をやっていると聞いて、ほとんど予備知識なしで建仁寺へ。
しかし、来て驚きました。
どこを観てもすごいお寺。
広大なお庭。
床がぴっかぴかに磨かれた仏間。
心が落ち着く中庭。
みんなで、落ち着きます。
そして極め付けは、別棟の天井画。
写真ではわかりづらいですが、めちゃくちゃでかい絵です。
写経しないでも、これだけでおなかいっぱいになるお寺ですよ。
さてさて、本編の写経。
写真NGということで、(たしかに写真撮りながら写経できないですよねえ)言葉だけで。
さきほどの中庭の奥、特別なお部屋にて写経をいたします。
スタンダードな般若心経を書き写すのですが、最初は軽い気持ちで、だんだん字が難しくなっていくので、いやがおうにも集中していきます。
で、そうすると外からのそよ風とか、鳥の声とか、観光客の声とかがだんだん気にならなくなってきて、文字を書いているのか図形を書いているのかわからなくなってきます。
もしかしてこれが、「無」の境地ってやつなのか?!
よく写経が好きな方を見かけますが、やってみてわかりました。
心が洗われる、というよりは、重いものが沈殿する感じ?
変な言い方ですが、浄水場の浄化槽と似ているような。
これから外に出れば、この水槽はかき混ぜられて、また沈澱したものが舞い上がるのでしょうが、また写経をすれば沈澱してくれるかな?
これが、写経にハマる理由なのかも。
写経セットをお返しすると、ありがたいお札をもらいました。
ハリボーがすごく俗っぽいですが、ちょっと似合ってるような気も。
ゴールドベアー含め、ありがたやありがたや。