なんとも・・・梅雨かと思うぐらいの連日の雨。
お庭の雑草も生き生きと伸び放題なのですが、なぜか週末に雨がやたらと降ります。
そんな感じだったので、来たる9月19日も雨なのかなぁ、なんて半ば諦めていたら!
ちょっといい感じで前橋が晴れそうじゃありませんか!
主語が抜けておりますね![]()
言わなくても分かるでしょ、なんて昭和のノリではいけませんね。
これですよ、これ。
2年前に、この芸術祭の前身となる「ニューホライズン」のことを書きましたが、これがこの芸術祭の前哨戦だったとは!
前橋、気合い入ってます!![]()
このイベント、テーマは「めぶく。」
2年前の種が、今、芽吹きます!![]()
JINS(あの、眼鏡屋さん)の社長、田中仁さんが音頭を取り、蜷川実花さんやマルタン・マルジェラさんはじめ強力な現代アーティストを擁し、前橋のおしゃれエリアである「アーツ前橋」「白井屋ホテル」を中心に、歩ける範囲でアートを点在させる手法をとっております。
鑑賞パスポートは事前に買っておりまして、アーツ前橋へ引き換えに行きます。
途中、白井屋ホテル前を通ります。
強烈なデザインのファサード。
ローレンス・ウィナーさんの作ですが、これについて田中仁さんは、
「白井屋ホテルができた当初、これが不評で。『東南アジアの屋台みたい』なんて言われちゃって。」
と言っておりました。
いまや白井屋ホテルは日本を代表するアートホテルになりましたが、最初は苦労したんですね。
さて、アーツ前橋に着きました!
正面の木には、尊敬してやまない川俣正さんのTree Hut!
大地の芸術祭ではおなじみですが、ここ前橋でも作品を拝めるとは!
そして壁面には、ナイトウカツさんの巨大写真が。
この写真を撮るのに、街に2年間実際に住んで、ようやくみんなが心を開いてくれたところを撮った写真なのだそう。
そう思ってみてみると、みんな自然な表情をしています。
そこまでしないと、人の心を写真に写し取れないんでしょうね。
さて、ここでA5サイズの鑑賞パスポートを引き換えます。
中之条ビエンナーレとか大地の芸術祭とかのパスポートに比べて、ちょっと大きめ。
カバンのポケットに・・・微妙に入らない。
それにしても、このときのアーツ前橋の中がすごい熱気に包まれています。
どうもさっきまでオープニングセレモニーをやっていたみたいで、群馬県庁のひともいれば、ミス日本の方も。
しかもすぐそこに、田中仁さんも!
え?もしかして近くに蜷川実花さんとかもいたのかな?とキョロキョロしている間に、さーっとみんないなくなっちゃった。
では行きましょうか、とはいうものの、何にもプランを立てずにきたので、しばし地図を眺めます。
ご本尊のアーツ前橋やまえばしガレリアは次回にとっておいと、せっかくいいお天気なんだから歩く方向にいってみようか、と。
ふと見ると、芸術祭の看板がけっこうおしゃれ。
それを固定する袋にも気を配っていて、これまたおしゃれ。
会場の西側、商店街の方にいってみましょうか。
途中、白井屋ホテルの裏側を鑑賞。
白井屋ホテルは、裏側が本当のすごいところですからね!
ミロコマチコさんの作品が、お花のような珊瑚礁のような、しかも元からそこにあったような空気感を作っています。
そして、商店街!
いいね!
上には尾花賢一さんと石倉敏明さんの「赤城山リミナリティ」がずらり。
赤城山の歴史と、いまの赤城山が交錯する漫画タッチの作品。
その入口付近、ニューホライズンでも訪れた「レストラン モモヤ」でお昼ご飯。
やっぱ、前橋の洋食やさんといったら、ここですよね!
赤城の豚肉をつかった「TONTONオムライス」にしようかな?
きたー![]()
デミグラスソースのかかった赤城豚と、オムライス!
お肉を食べてからオムライスを割ると、そこからも赤城豚が。
けっこうお肉三昧で満足!
おなかいっぱいになったところで、行きますかねぇ。
弁天通り。
いい味出してます。
なんかアートもいいんですけど、こういった昭和の風景が見られるのも前橋の魅力の一つ。
中之条ビエンナーレではおなじみ、飯沢康輔のプロジェクト「Ya-gins」は・・・あ、ほんとにご本人が絵を描いてる!
中に入ると、もう飯沢さんワールドが全開!!
飯沢さんの絵って最初はびっくりするんだけど、見てるとだんだん楽しくなってくるし、ちょっと宗教画にも似たものを感じてきます。
ちなみに、そのすぐ横の細い道の奥に、なんかある。
興味本位で行ってみる。
すごい!飲み屋さんの集合体!
「呑竜仲店」というらしい。
マップには載っていない道だけど、こういう探検も楽しいです。
ちなみにお昼だから、当然お店はやってなかったです。
さて、飯沢さんのところに戻ると、向かい側に気になるお店?が。
中に入ってみます。
なんだこれは。
お店なのか? それとも家なのか?
壁際にはDJ機材が。
あ、3階から飯沢さんが見える(笑)
こちらはBentenaSHOPというところらしくて、1階でホッピーとか飲めるらしいです。
また「SITE PORTAL」というイベントをやってるらしく、あとで知ったのですがほんとにDJイベントをこれからやるらしいです。
そう言うことだとは知らず、写真も撮ってなかったので、非常に後悔![]()
その「SITE PORTAL」は移動するらしくて、次に来た時は、見つけるぞ。
いちばん北の広瀬川に出ました。
ふつうの街の川にしては、怖いほど流れが早い。
この川沿いでもアート作品が点在します。
STREET FURNITURE EXHIBITIONなんてのをやってます。
街路樹のヒンメリが、風に揺れてます。
え?
木が欄干にかかってる。
まるで、ダリの絵の溶けた時計みたい。
川沿いに詩がかかってる。
読んでいくと、どれもすごい味わい深い詩です。
これはイベントと関係ないのですが、詩人の萩原朔太郎さんの記念館がありまして、歴代の「萩原朔太郎賞」を受賞した作品が、こうやって飾られてるみたい。
なお今回の芸術祭の期間、いつもは有料の萩原朔太郎記念館が無料で入れるみたい。
ちょうど、今年受賞した大崎清夏さんの詩の展覧会をやってました。
こちらで、詩の朗読を聴くことができます。
ぼくは詩に関しては不勉強なのですが、これがまたいい詩で。
大崎清夏さんに興味をもったので、今度詩集を買ってみようかな?
ちなみにですが、萩原朔太郎さんの孫にあたる萩原朔美さんの、ちょっとおもしろい展覧会も見て来ました。
執拗に定点で写真を撮る作品がずらっと並んでいて、特に面白かったのがこれ。
なんだかわかります?
これ、自宅のトイレで自撮りを続け、それをびっしり並べたもの。
そのアイデア、なんだかすごい。
このほかにも、玄関とか、空き地とか、執拗に同じところを撮った写真もありまして。
よーくみると、ちっちゃい変化があって楽しい。
さて、川沿いからちょっと戻ってオリオン通り商店街へ。
ここに入ると、ずーっと不思議な旋律の電子音が流れています。
実験音楽で有名なジム・オルークさんの「音の」作品です。
聞いたところによると、この場所の状況によって刻々と音が変化していくのだそう。
なので、一度出た音は、もう二度と出ないらしいです。
そこに、薄暗い空間が。
詩人の最果(さいはて)タヒさんと佐々木俊さんの作品「詩の点灯」
そういえば、さっき見た萩原朔太郎賞の受賞者の中に、最果タヒさんもいたなあ。
中に入ると、本当に商店街で使われていた電灯がずらり。
その一つ一つに、短い詩が書かれています。
真っ暗になったところから、ぽつんぽつんと詩が上空に浮かび上がり、また消えていきます。
繋がっているような、バラバラなような。
想像力を掻き立てられます。
そのすぐ近くには、こちらも奴奈川キャンパスで巨大な「姫」を見てびっくりした関口光太郎さんの作品。
今回は「前橋」そのものを女性にしたら、というコンセプト。
これ、ぜんぶ新聞紙とガムテープでできているんです。
終戦の直前に爆撃を受け、ほとんど焼け野原になった前橋。
そこから商業の力で這い上がって来た歴史を持っているので、商店街が充実しているんですね。
この像の背後には、前橋、ひいては群馬を支えた生糸をイメージして、お蚕さんがいます。
糸をピューって吐いてます。
ほんと、気がつくとやたら商店街の写真を撮っちゃうのです。
シャッターもいい感じ。
最後に、空きビルをつかった白川昌生さんの「ネオネオダダダマエバシ」で、締めです。
「ネオダダイズム」なんて言葉は聞いたことあるけど。
なんだろう?
ぼよーん。
窓の外の生活感あふれる景色とは逆の、シュールな世界。
黄色いカラーコーンと脚立が、なにかの作業中を表してるのかな?
よくわかんないけど、こういうよくわかんないのを笑ってみれるのが、現代アートのおもしろいところ。
今回は展示エリアの大外をまわってきましたが、生々しい前橋を見られたのと、ちょっと探検チックな感じで楽しかった。
やっぱり第1回ということもあって、けっこう攻撃的な作品が多くて、見応えありました。
がんばれば1日で全部回れちゃうのかもしれないですけど、それじゃあ前橋を満喫できないと思いますよ。
寄り道あってこその、この前橋国際芸術祭。
次に行く日が待ち遠しいです。





























