今日はどこへ行きましょうか

今日はどこへ行きましょうか

ゆっきーの徒然日記帳

暑くなったり、涼しくなったり。

なんだか落ち着かないお天気です。

世のクマさんも、あいかわらず落ち着かず、普通に住宅街に出てくるようになっているんだから、世界的に自然が変になってきているのですね。

それにしても、自分で窓をあけて入ってきちゃうというんだから驚き。

これはもう、全ての扉を顔認証システムにしないといけない。

犬はいいけど熊はダメ、とか。

先日も、秋田犬さんをクマさんと間違えて大騒ぎした事例もありますから、ここは慎重に。

 

さて、5月まで国立新美術館で開催されておりました「YBA(Young British Artist)&BEYOND展」

いずれ書こう書こうと思っていたら、こんな時期までズルズル。

もー、ブログは習慣づけないといけませんわ。

 

それにしても、国立新美術館はいつ見ても美しい曲線ですな。

 

こちらの展覧会、要するに1980年代から2000年にかけてイギリスの現代アートを牽引してきた、当時のとんがったアーティストの作品を一挙公開!というもの。

これがまた、とにかく大量の作品がございまして。

ほんの一部だけご紹介。

 

入って早々、泣く子も黙る? ダミアン・ハーストさんの作品「後天的な回避不能」

あ、奥の馬の絵は違う作品が写っちゃってるだけで、手前のアクリルで覆われたお部屋が作品。

中にはテーブルと椅子と、タバコの吸い殻がいっぱい入った灰皿。

タバコは肺がんのリスクがあります!ということでタバコを目の敵にし始めた時代なんですね。

それに対し、「自分で吸って自分で肺がんになれば、別に人に迷惑かけてないでしょ!」と言っているかのよう。

こんなクールな部屋の作品ですが、とんがってます。

 

お次は、遠目に見るとたくさんあるフィギュア。

 

近づくと、むむ、グロいびっくり

チャップマン兄弟の「戦争の惨禍」

もともとはスペインの画家ゴヤの絵なのですが、それを3Dにしたという。

ゴヤの絵はありとあらゆる戦争の残虐性を表現した、非常にグロいものなのですが、フィギュアにすると変にポップになってしまっています。

解説なんかには「これらを俯瞰すると、どこか自分とは違う世界の話だ、と自分に線を引いてしまう」とあります。

うーん、確かにウクライナにしてもガザ地区にしても、ひどい話だと思いつつもテレビを通してみるとどこか人ごとに感じてしまうこの感覚。

この作品とおなじなのかなあ。

 

ジェレミー・デラーさんの「世界の歴史」

これ、よくみると現在のテクノやクラブサウンドのルーツが書いてあります。

よーくみると「808 STATE」や「クラフトワーク」なんて書いてあります。

音楽の話をしだすと長くなるので割愛しますが、ぼくの感覚的にアメリカ音楽は華やかなパーティサウンドなのに対して、イギリスやヨーロッパの音楽は地を這うようなダークなサウンドというイメージ。

その抑えた感じがクールでかっこいいんだよね、なんて言いながら聴いてたもんです。

そんなことを思い出しちゃいました。

 

うええ、なんだこれ。

実はここで失態なのですが、この作品のアーティスト名をチェックし忘れてしまった。

ただ、自分自身を型にとって、作ったものを前と後ろではがしたと書いてあったのは覚えてる。

本当の意味での「丸裸」ですな。

 

そして、部屋全体をつかった巨大作品も。

でかい!

 

コーネリアス・パーカーさんの「コールド・ダーク・マター」

自分の家の納屋を爆破して、その残骸を吊るしています。

え? なんでそんなことを?

説明を読みますと。

これを制作した時期は、アイルランド共和軍(IRA)の爆破テロが頻発していた不安定な世の中。

そこで、爆破の瞬間を捉えた静止画のような作品を作ろうと考えたそうです。

 

実はこの展覧会、当時の不安定な政治とリンクするような作品がこれの他にもわんさか。

日本では「鉄の女」として名高いサッチャー元首相も、イギリスでは移民政策やテロ対策に賛否両論でした。

移民排斥派と移民、両方の言い分をまとめた映像作品を見ても胸が痛いものばかり。

 

イギリス国民たちは「移民が入ってきたら治安が悪くなり、仕事も奪われるから出ていけ!」

一方移民たちは「命からがら国から逃げてきて、イギリスで心機一転頑張ろうと思っていたのにヒドイ!」

 

いまだに移民問題は世界中に暗い影をおとしていますが、イギリスはその悩みをいち早く解決しようともがいてきた国なのですね。

解決は難しいまでも、これら作品を見ていて思ったのは、知らないもの同士でもお互いを理解しようとする努力が大切なんだということ。

作家・ブレイディみかこさんの「他者の靴を履いてみる」という言葉を思い出しました。

 

世界的に不寛容な世の中になり、大国だけでなく日本でさえも最近は相手への敬意を軽んじる傾向があります。

そんな今だからこそ、この展覧会は見るべき。

ここにはイギリスという国のリアルな歪みと、それをなんとかしよう! みんなで楽しくなろう! という、強烈にとんがりつつもハッピーな意志をグイグイ感じます。

 

関東ではもう終わってしまったのですが、なんと今、京都の京セラ美術館でやっております爆  笑

そのパンフだ!

国立新美術館に置いてあったので、記念に持ち帰ってきたパンフがここで役立つとは!

ブログを溜めておいた価値が、今ここに!

(話の勢いでブログをサボってたことをマスキング)

 

なおこの展覧会を観るにあたって、ご注意!

非常に多くの作品がありますので、できるだけ頭をすっきりさせてから行きましょう!

だから前の日は早く寝よう!

ではみなさん、Love and Peace!ラブラブ