若い頃とは違う | 今日はどこへ行きましょうか

今日はどこへ行きましょうか

ゆっきーの徒然日記帳

松本旅行の続き。

今回の旅は三つありまして、パン、草間彌生と制覇。

三つ目は、今回の宿であります。

 

草間彌生さんの世界に浸ったあと、松本市の中心街からわずか車で15分あまり。

信州松本浅間温泉にやってまいりました。

 

ちょっと昔話。

ぼくがまだ埼玉に越して来たばかりのとき、家族で旅行に行こうということになりました。

たしかまだ、ぼくは高校生でした。

うちの家庭は、残念ながら内地(北海道の人は本州のことをこう呼びます)についての情報収集力がなく、どこの旅館がいいかとか、どこが観光地として有名なのかがよくわからず。(^_^;)

 

そこで、すでに長野県に就職していた兄に、

「信州なら観光地ありそうだし、お兄ちゃんなんか適当に旅館決めてよ。」

と、両親が丸投げσ(^_^;)

当時兄は、浅間温泉の比較的近所である里山辺という町に住んでおり、

「あ、そういえば、ちょっと変わった旅館が近所にあるんだよね。」

と、兄が住んでいたアパートから歩いて10分ぐらいの宿を予約。

 

それが、今回泊まった旅館「すぎもと」なのです。

泊まるのって・・・何年ぶり、いや、何十年ぶりか?

いつかここに、妻ちゃんと泊まりに来たいなあと思っていたんです。

これこそが、結婚記念日のメインイベント。

つまり、三つ目の目的。

 

旅館街から離れており、おもいっきり民家にまぎれたような場所。

ぱっと見、あんまり目立たないし、こじんまりとした旅館です。

でもここ、普通と違うのは雰囲気。

 

入ってまず、音楽が聞こえます。

しかも、ものすごくいい音が。

それもそのはず、ちっちゃなロビーには大きなスピーカー、ハイエンドの真空管アンプ、そしてなかなか持ってる人がいないSACD(スーパーオーディオCD)デッキ。

そこからオシャレなサウンドが流れます。

いいオーディオって、ほんとに小さな音しか出てなくても、全部聞こえるというか。

歌声がまるで耳元でささやいているようにも感じます。

薄暗くて古い木造の純和風旅館には不釣り合いに感じるかもしれませんが、これが、またいい。

 

泊まるお部屋もいい雰囲気です。

広いし、これを写してるカメラの後ろには、また高そうなオーディオ機器があって、自由に使っていいんですって。

さっそくipodをつないだらいきなり電気グルーヴが流れて・・・さすがにこれは今の雰囲気には合わない。(><;)

ここはDIDOの"Safe Trip Home"をかけ、しっとりと。

うん、合う。

 

ところでここ「すぎもと」は、温泉は浅間温泉の掛け流しではありますが、なにせ狭い土地ゆえ、お風呂は非常にコンパクト。

露天風呂も申し訳程度で、お風呂に関しては温泉街のほうの旅館には負けます。

しかし、そんなのを補って余りあるのは、こちらの料理。

結婚記念日に、こちらの料理を妻ちゃんに味わってもらいたかったんです。

 

この日は草間彌生さんを松本で見つける散歩もしたせいか、おなかがすごい空いてます。

だもんで、旅館からの連絡を待たず、お食事どころへ移動。

道を挟んだお食事どころへは、この地下通路をいきます。

 

そして!うわー!いい雰囲気〜!音譜

 

そしてお待ちかね、お料理!

こちらの料理は、創作懐石料理。

伝統の信州料理に、ひとひねり加えてきます。

食べたことないものばっかり!

ていうかおなかすいてるから、ぱくっ!

 

箸置きも道祖神をかたどった、おしゃれなもの。

 

そしてお待ちかね、馬刺!

トッピング、見たことないのがいっぱい。

ただのにんにくとか、ただのわさびは持ってこないみたい。

でも、残念ながらおしながきがないから、説明を忘れちゃった・・・

まあそんなことは置いておいて、いやあ、おいしい!

 

そしてお肉も。

霜降り!

 

うー、お腹いっぱいだ。

写真も撮る暇がないくらい、矢継ぎ早に料理が来ます。

料理の半分も撮ってないです。

かなり食べ応えあり。

 

そして朝も!

定番あさごはんに、朴葉味噌が付くあたりは基本おさえてます。

いくらでもごはんが食べられる仕掛け。

 

ちなみに、お食事どころにもいい音が流れています。

普通は壷とか置かれる床の間に、やはり真空管アンプとJBLのスピーカー。

・・・うらやましい・・・

 

ゆっくり眠れたし、ごはんもおいしいし。

言うことなしの一泊でした。

高校生のときの感動が、今もおんなじ。

 

最後に、また昔話。

こちらのお料理、実は高校生のときは食べきれなかったんです。

今と違って・・・ひょろひょろして運動もしてなかったぼくは、見た目アンガールズでした(T_T)

そんなぼくは、当時ぜんぜん食べられず、うらめしそうな目で霜降り牛をにらんで、諦めた思い出が。

そのリベンジということで、今回やってきたのでした。

 

しかし、やばいなあ。

今だと全部食べれちゃうって、どういうこと?

逆の意味で、若い頃とは違う。

 

帰ったら運動しないと・・・(^_^;)