20年前の4月5日、男の子を出産しました。
2か月入院しての帝王切開での出産でした。
出産後も2週間の入院。
出産前から24時間点滴を付け続けていて、だんだん針を刺す場所がなくなって・・・点滴は続けていると液が入らなくなって来て痛いし不自由だし、ほぼベッドの上で過ごす日々。行けるのはトイレとシャワー。診察室へは車椅子で移動。
楽しみは土日の面会時に夫が持って来てくれるジャンプで『ヒカルの碁』を読むことと自販機で買って来てくれるカップ入りのロイヤルミルクティー。それから二択の中からおかずの選択をすることと、月曜日の消灯後、こっそり見る(ことが許されていた)「ヒーロー」。
二人部屋で完全なプライベートはなく、無意識にストレスが溜まっていて、出産後「あぁ、今日までで点滴が終わる!」と思っていたら「あと一日延びた。」と看護師さんに言われた時、泣いてしまいました。「もう嫌だ!」
我がまま言えないので、「こうしなさい。」と言われたら嫌と言えずに我慢してしまうんですよね。
大アルカナ2番「女司祭」逆位置
快・不快に従えない。
でも、私の場合はむしろ
大アルカナ5番「司祭」
こちらが強いためだと思います。社会のルールに従わなければ。目上の人の言うことを聞かなければ。自分の快よりモラルを優先してしまいます。
そんなこんなで産まれて来た息子。
病気やケガで入院したり、本人も自覚がないままおそらくストレスを溜めて体に症状が出たり、いろいろあったけど、概ねすくすく育ってくれました。
「反抗期は壁に穴が開くよ。」といろいろな男の子のお母さんに聞いていたけど、反抗期という反抗期もなく。
ただ勉強しないことが私への反発なのではないかと思っているくらいです。勉強は頑なにしない(笑)
今は大学生で、まだ一緒に生活しています。
コロナ感染防止対策でリモートの授業が多く、一緒に過ごせる時間がたくさん持てることはプレゼントだと思っています。
カップの10
なにはなくとも家族と一緒で幸せ。
この幸せは天からの贈り物。
この先壁に突き当たることもあるかもしれない。
でも何とかなるでしょう。
私の大切な宝物です。
産まれて来てくれてありがとう