「死んだら生きれない」から生命力みなぎる発信で人を元気にします！
令和の清少納言 幸坂 ゆうあです。
ゆうあ誕生～５０円玉２枚になるまで〖幼少期⑫〗
お願い事を言葉にするとつぶされます「あたしカンゴクさんになる！」
初めての方へ
私、幸坂ゆうあの誕生～2011年までの自分史を綴っています。
さて。
妹が３ヶ月になった頃。
おしめを替えていたときに母が
妹の左右の足の長さが違うことに気がつきました。
大阪市内の病院に毎日通う日が始まりました。
人ごみがきらいで、しかもなにもすることなく、妹の病院につきそう日々がはじまります。
１０キロの砂袋を股関節に置かれ、その後マッサージされる妹がギャンギャン泣き叫ぶ診察室。
そんな中で私はキビキビ働いている看護師さんをみて憧れるようになりました。
（当時は看護婦さんですよね）
待っている時間が嫌ではなくなりました。
運ばれていく患者さんに寄り添ったり、声をかけている姿、
注射や点滴をする真剣な仕事ぶりを
「カッコイイ・・・・」
と思いながら食いつくように見てました。
「おおきくなったらかんごくさんになる
」
なんか違う仕事みたいですが、
５歳の私は看護師さんをこう呼んでおりました。（笑）
当時この夢を母親に言ったのでしょうね。
丁度その頃。
時期を同じくして、父親の弟の奥さん（私の叔母）が
脳腫瘍で同じ病院に入院していました。
元気だったおばさんは、手術のあとからは寝たきり状態になっていました。
やさしかったのに、大事にしてくれたのに。
反応もないし、眠ったままです。
頭に巻かれた包帯を交換する「かんごくさん」の後ろからそっと覗き込んだらおばさんの頭の傷が見えました。
母親が
「あんた、あんなん交換するねんで、できへんやろ」
って言いました。
わたしはおじに買ってもらったお人形を抱きしめながら
「きっと大人になったらできるんやわ」と思っていました。
母には言わなかったけど。
おじに買ってもらった人形は、
当時よくあったかもしれないのですが、頭皮？髪の毛の中がなぜだか紫色に着色がされていて、
当時の私はそれがちょっと怖かったので見えないようにして持っていました。
でも母はそれをわざと見せて
「ほら、おばさんこんなんなってたやろ、気持ち悪い」って言うんです。
当時母親が父の弟夫婦にどんな感情があったのかよくわからないのですが、
子供心に「なんでそんなことういうんやろ？」
ということが多かったのです。
毎日満員電車に乗り、幼い妹と私を連れて病院にいき、診察後は弟嫁の見舞いをする日々。
大変だっただろうと思います。
父親がなにかサポートしていた記憶はないし。
母は以前に増してイライラしていました。
どっと疲れて家に帰ったらご飯の用意、洗濯。
当時かばんに入ってた布オシメを洗濯し忘れてて
数日後出したらキノコが生えてたことが
大変だったと察することはできます。
あたしもヘトヘトでしたが。
ある日ね。
おじからもらった人形を抱いて出かけようとして唖然としました。
抱けない・・・・・!!!
頭の中が真っ赤になっているんです。
赤いマジックで塗られていたのでしょうか。
なんで・・・・・？
怖くて抱けない。
呆然とする私に母はいいました。
「それこわいやろ？そんなん怖かったらかんごくさんにはなられへんよ。」
その後、病院で私がだいすきだった看護師さんに
「この子、怖がりやからもう看護婦さんにはならへんのですよー」
と笑って言ってた覚えがあります。
母親は私が看護師になるのいややったんかなあ。
でも、当時5歳の子供どもの夢ですよ？
母が昔肺を患ったことで
看護師になるのを猛反対されたことがあったというのは
ずっとずっとあとで知りました。
当時５歳の私の夢。
なりたいものさえも、
母が気にいらなければ気持ちごとつぶされていくし、
お母さんがダメなものはなってはいけないんだ、きっと。
「ダメなものはなにがあってもダメ。わたしの決めたことがうちの家の正解」
母親の言葉です。
お人形の頭が、どうして出血していたのかはわかりません。
子ども心にほんまに恐怖だったんですけどね。
当時のわたしは「かんごくさんになるのはお母さんがこわくなるからやめとこう」
という思いがのこりました。
そんなになりたかったのなら大人になって叶えればよかったやん♪と
「今では」思います。
のちのちは自分で決める人生を選ばなかったし
ほんとのほんとはそのほうが楽でした。
行動だけでなく「思い」をつぶされていくような気がして
どんどん両親に「本当の思い」を言うことはなくなっていきました。
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