こころがふわっと飛び出す絵本づくり(永平寺公民館にて教室) | えかきにっき

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イラストレーター・ひらたゆうこ

10月15日(土)は、永平寺公民館さんに呼んでいただいて
周辺の地域の皆さんと
「とびだす絵本教室」を開いてきました。

(10月は地域の催しに呼んでいただくことが多く

10月29日は11時~16時まで

永平寺町文化祭でパステルイラスト教室を開きますアート

 

土曜日の絵本教室、募集開始から...
15名があっという間に集まったと聞いたので
一体どんな皆さんが申し込みしてくれたのかな~と
楽しみにしていた所・・・

年齢も、お仕事も、
参加者さんの幅の広さがすごい!

 

小学生の子達、お母さん達、男性の方々、農家の女性の方々。

私の親くらいのお年の
農家の女性の事を、親しみを込めて
おばちゃんと呼びますニコニコニコ
(私も立派なおばちゃんですにやり

おばちゃんのお一人は、とても意欲があって
でももうお一人は
当日欠席になった方の穴埋めで
連れて来られたそうで、かなり、不安げに

「ものごいわ・・・」(こちらの方言で「あまりやりたくない」の意味)
と、視線を落とし気味・・・あせる

 

私の心は、燃えました・・・メラメラ


このおばちゃんに、笑顔で帰ってもらうぞ~とほっこり

 

そして、体育会系の男性と
優しいお顔のおじちゃま(後で、公民館長さんだと分かりましたビックリマーク

 

かわいい小学生達とお母さん。

幅広い!

 

地域で絵本教室って、面白いです。

そして、会えた人の分
色々なこと教えてもらう日でした。

 

私の絵本作りは、てのひらに乗る5ページの絵本。

 

お話を作ることは
最初考えずに、
心の中に浮かんだ絵を描きながら
自然とお話になるように進めていきます。

 

この絵本作りの教室は、
絵描きの妹とスタートして
お互いに13年くらい続けていているものです。


今回のよりもう少し、大きな動作や工夫が加わると
ワークショップと名付けて開いています。

 

飛び出す部分自体は、簡単な作りです。
びっくりする仕掛けではなく
こころが飛び出す絵本作りです。


絵を描いた後、工作になるので、2時間とても集中します。

 

お話を考えなくちゃとか
挿絵を描かなくちゃっていうのから始まらず

完成した時に
「私いつもこんなこと思っていたのね」って思えたり
「この子の心は、今こんな色なのね」って思える絵本になったらいいなって
思っています。

 

表紙には、最後、タイトルと名前以外に
今日の日付も入れてもらいます。

いつか、引き出しの奥から見つけて
「あの時、こんな気持ちだったんだ、こんな絵で、こんな字書いてだんだ」って
思い出してほしいからです。

 

最初
「ものごい・・・」って言っていた、農家のおばちゃん。

 

おそるおそる、いつも畑で育てているお野菜を描いてくれました。

「おいしそうなカボチャ!ハロウィン」と声をかけると
「分かる?カボチャに見える?」

と、表情が一気に明るくなりました。

 

お隣のおばちゃんも、お野菜やすずめを描いてくれました。鳥きのこおにぎり


「わたし、はまった!」その呟きが嬉しかったですラブ

 

いつも手や目で触れているものは、絶対いいものが描けると
私は信じているのですが
お二人が描くお野菜は、土がつき、色も形も本当に美味しそう。

 

子ども達も遊びに来て
「かぶだ!お豆だ!さつまいも!上手~!」音譜

おばちゃんお二人、ニコニコして音譜
夢中で描いて、5ページの絵本、最後まで笑顔で完成!

私の燃えていた心も、ホッと一安心しました照れ

 

体育会系の男性、最初は一枚目を描くのにとっても時間がかかっていたのですが
一枚描くと、早い!

 


宇宙人も登場して、世界が広がり(お写真後、背景もカラフルに入りました)
「やばい、楽しい!」
夢中になって、一番最後まで残って完成してくれました。

 

 

優しいおじちゃま(公民館長さん)は、竹藪、タケノコ、女の子、すごくいいお顔で
心底楽しそうに色を広げてくれていました。

 


周りに子ども達が、次々完成を見にくるので
たくさんの孫に囲まれたおじいちゃんのような姿に、見ていて私も癒されましたほっこり

 

この辺りは、田畑や山が多く
皆さん、自然と描かれる絵に表れています。

いつもはいそがしい大人の皆さんの
「夢中」な表情、何より嬉しかったです。

 

 

今回、小学生の女の子の参加が多くて
どの子も、それぞれの好きな世界を描いて...
最後の表紙も、レースやテープ
かわいくデコレーション楽しんでくれました。


すごく女子力高いですラブラブ


キツネや猫、動物の色々な動きを描いている子達もいて
動物のしぐさをよく観察しているんだなあと思いました。

 

今回、お父さんお母さんが後ろで

数名、見守ってくれていました照れ

 

そっと見守ってくれている姿、ありがたいです。

または、お母さんも夢中で作ってくれている親子さんがいて

嬉しかったなあ・・・照れ

 

私自身、親になって気がついたのですが

お母さんって
〝自分の子が、皆と同じ様に出来ていないのではないか
誰かに注意されるのではないか″って、
いつも気を張っているんです。


だから、誰かに言われる前に正さなくてはと思い
自分が口を出してしまうものです。

私も、絵以外の事だったら
娘につい口を出してしまう気持ちが分かります。

 

でも、子どもが
絵を描いている時、何か作っている時は
ちょっと我慢音譜

 

葉っぱが葉っぱの形していなくてもいい。

工作が斜めになってもいい。

 

絵の場所で出会う親御さんには

「お母さん、不安にならなくて大丈夫。
この子しか出来ないものが今、出来るから
待っていてね。」ということを、伝えられたらいいなって

いつも思っています。

 

完成した時、子どもさんに「すごいね~、がんばったね!と

声をかけておられる風景を見て

とてもうれしく思いました照れ

 

「よかった」が沢山重なった一日

でした。

 

2時間後、締めのご挨拶の後

皆さんが自然と拍手をしてくれました。

共有した時間への拍手だった気がします。

 

担当の方からも、後日
とても丁寧なお手紙が届き感激しました。

こちらこそ、ありがとうございましたプレゼント

(自分ではほぼ写真撮れなかったので
担当の方撮影のお写真です、ありがとうございました!)

 

 

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鳥取県では、地震の大きな被害があり

お見舞い申し上げます。

少しでも早く安心して暮らせる状況になることを

願っております。

 

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