葬儀の宝石は真珠って、誰がしたの? |  UnBijou 

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葬儀の時の洋装のマナーです。

とか、書いている方もいますし

ついつい、そうんなんだと思うのでしょうが

装飾品を売る団体が言う事は商売ありきと思うほうが・・・・いいかも。

今でこそ、マナーのように言うのが普通となった葬儀の真珠。

 

では、一体、全体、

いつ、誰が、

真珠のネックレスを葬儀用にしたのでしょうか?

 

 

 

 

 

 


それは


ドラムロールを脳内再生してスクロールダウンしてください






















 

 


エリザベス2世女王陛下



現在も統治せずとも、君臨しておられる



エリザベス2世女王陛下



もう一回言います。


エリザベス2世女王が始めました。



1965年1月30日です。(昭和40年です)

ウィンストン・チャーチル元首相が無くなられたときにされたのを
他の王侯貴族がまねをするようになり、今に至りました。


影響力のある人がすると、こうなります。
ファッションアイコンなんです。

女王陛下がしているのだから。
昔から、宮中の力あるファッショニスタが何かをすることで
他の貴族や、女官、お金持ちの庶民に広がったように
真珠のジュエリーを葬儀にすることが定番化されていきました。


フランスとかもポンパドゥール侯爵夫人や、

 

 

 





 

王妃マリー・アントワネットなどは流行の先端でしたし

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 


後世にまで実質的影響を残していますからね。
どの時代でも、ファッショニスタの影響力恐るべしです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ネット上のお悩み相談とかでも、
「黒真珠と葬儀」に関して書いてありますけど
デパートのもと販売員さんで「葬儀は黒」と言われたとか言って
解答している人がいたけど・・・・・・・
そのデパートの教育はアウトね。
売りたいだけの教養のない人が仕切っているようです。

キラキラ矢印キラキラ矢印今度、各デパートのフォーマル売り場で聞いて歩こうかと思いました。

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

「年齢がいったら黒がいい」とかもあるけど
関係ありません。そんな決まり無いです。
というか、真珠を着けるのがマナーと言う決まりもない。



ちなみに、黒と言ったら基本は南洋真珠です。
あこや真珠は、ブルーグレーな色が出ますが黒くはなりません。



「オバサマたちは大珠の素晴らしいネックレスをしているので
大珠を買っておいた方が、後々いいですよ。」
的なー、書き込みもあったけど、それもバカだと思います。

何の見栄?


「葬儀には元々は黒真珠でした。」
なんて書き込みもあるけど
いつ、どこからの元々なんだか怪しいものです。

ウソ教育受けてますね。



喪装用黒真珠セット」 なども売っていますが、
それ、お店が勝手に作って売っているだけです。
何回も書いてますが、そんな決まり無いですから。



欲しい人は買えばいいし、使えばいいんですが
弔事の時には何もしなくてもいいんです。
そこを踏まえて、買う買わないを選んでください。

絵図的に洋装は装身具があった方がまとまるので
私は着けますけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


黒真珠が流行ったキッカケって
芸能人が、女優さんだったと思うんですが
誰かの葬儀がテレビで映った時に南洋黒真珠をしていたんです。
その後から、黒真珠が一気に使われ出しました。

展示会などでも、その話で 「黒もいいのね」 と買う人が出ましたよ。
ファッションアイコン現象です。

今じゃ、黒するのが当然みたいに言う人まで出ていますが
元々は、黒真珠なんて使っていません。白でした。

今でこそ、小ぶりな南洋真珠も入荷されていますが
その当時は結構大きな珠が主流でしたからね。
よく相談されました。

 

 

 

美智子様が黒真珠をしたから流行った。

という方が居たんですが・・・昨年。

見た記憶が無く、聞いたのも初めてでした。

皇室は、洋装のマナーは英国式を取り入れてますので

黒ならジェットと言われる化石の天然石となるのです。

見間違いかなと思っています。

 

ジェットは昔からモーニングジュエリーといわれ

喪のと気に使う定番の素材なんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

黒でも、白でもいいんですが、

絶対に気をつけて欲しいことは
悲しい、最後のお別れの席であることです。

華やいだファッションも、個性もいりません。
そして、冠婚葬祭と言うのは地域性が高いので
場所によっては黒はまだ奇異な目で見られる場合もある。

 

 

目立つ必要はないので、

 

 

土地に合わせた装いをしていった方が安全です。

 


悩むなら、無難な葬儀マナーなどに書いてある通りにしておく。
通説どおり



あ、そうそう、
「あなた。真珠のネックレスを持たせてもらっていないの?!」
なんていう、お姑さんがいた話を聞きました。

 

嫁入り道具で持たせるのが当然と思っている家に嫁いだ喜劇。
葬儀には真珠と言うエセマナーを刷り込まれている人もいます。



そんなこと言いそうなお家関係がある所に嫁ぐ方、嫁いだ方は
ガラスパールでも貝パールでもいいので一連のセットがあると
うるさく言われなくていいですよ。
先手打っておきましょう。




ついでに
真珠のネックレスが二連とか三連とかしちゃいけないのは
日本独自文化。

日本にその流行が入ってきたときに、
我こそはマナー講師。的な人が創作したものです。
ダジャレね。不幸の二重三重を嫌うみたいな。

結婚式で切れる別れるの単語が使えないのと一緒ね。
お札の新札、旧札問題もその辺りからと言う話も・・・

日本は色々と気をまわして制約が多いので大変です。
いつの間にか、実しやかに言われてしまう。

冠婚葬祭は地方色が濃いので、行った先に合わせて
メンドウを起こさないようにするのが得策です。

 

 

波風を立てに行ってるわけではないので、

 

 

逆らわずに言うがままに。


本当に、大変ですよ。全く。(遠い目・・・・

 

 

 

 

 




 

 

 

 

 


そして、上品とか、格式とか、マナー礼節にやたらと五月蠅い人なのに
知らないかもしれないのが

皇室の女性は葬儀で真珠じゃなくてジェットのほうをします。

先ほども書きましたが、黒真珠ではないです。



基本的に皇室の正装は英国式に習っているので
晩さん会の正式ファッションは着物ではなくローブデコルテのドレス。

そのドレスに合わせた装飾をします。
着物は民族衣装なので、準正装。

NGにはならないので、国賓の晩さん会などには

 

着物の女性はいますでしょ。

 

テレビとかでも見るでしょ。


ちなみに、見習っているのも今の英国より一昔前の英国。
葬儀も本格的礼装の時には
葬儀の時にかぶるトークハットとや手袋もされていますよね。
略式の服装の時にはハットは無しだそうですよ。

宗教宗派によっても色々あるようなので葬儀の正装はよくご確認ください。






世界屈指の上品ファッショニスタ・エリザベス2世女王陛下の
元英国首相サッチャー氏の葬儀の時に発表された写真です。

ネックレスは二連の白真珠。
ブローチなどもされていて、とても品よくお洒落。

 

 

 

 

 

 

 

エジンバラ公フィリップ殿下も御歳を召されても、流石の男前っぷり。
二人の馴れ初めはかなり有名。
13歳と、18歳の時から文通で深めた恋。


 


話がそれてしまいましたが、
マナー云々、言っておりますが、

 

実は真珠を着けるのは、

 

女王陛下のファッションセンスで始まった。
 
 

ほんの50年ほど前からの流行だったのです。
ま、流行も定番化して当たり前になってしまったので

それはそれでいいけれど
詳しく知らないで、女王陛下がしているから正式だと思い込んだ
当時の日本の自称マナー講師が広めちゃったんですね。きっと。

権威に弱いから。



「葬儀には真珠のネックレスならしてもよろしくてよ。
 真珠を涙を表す宝石ですから、それなら許されるんです。
 欧米でもそのようになってます。」

とでも、書いていたんでしょうね。




もともとのモーニングジュエリーはジェットが主流です。
これは、時代を遡って、ヴィクトリア女王が関係しています。
ヴィクトリア女王が伴侶アルバート公が無くなった時に

 

40年にわたって黒い服と、ジェット、

 

真珠をメインにした装いをしたのが始まりとか。


なので、恐らく、エリザベス2世女王も真珠を使われたのかもしれませんね。

 ※モーニングは『喪』の意味のほうです。『朝』ではありません

   MORNING  ではなくて  MOURNING となります。



それにしても、エリザベス2世女王の影響力は

流石としか言いようがありません。

 

 

 

 

 

 

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