本珊瑚と珊瑚の違い |  UnBijou 

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珊瑚とか、本珊瑚とかいうけど、何が違うの?!

って、思いませんか?



珊瑚にはざっくりとですが、宝石サンゴと呼ばれる品質の物と

サンゴ礁を形成するタイプの物に分類できます。

今回は、装飾用に使う宝石側の説明です。


 矢印art decò style earrings Alberto Scarani



珊瑚と言うと、皆さんはピンク系から赤い色を思いだすでしょう。

でも、黒とか茶金色のものもあるんです。


まずは、そこから説明します。


ハート ブラックコーラル(黒珊瑚)

金 ゴールデンコーラル(金珊瑚)

oribon 白サンゴ

と呼ばれる、希少なサンゴがあります。

これらは天然での産出が少ないのでかなり高額です。

そして、既に規制がかかって(2006年)・・・

黒珊瑚は出荷されていません。

売られているものは規制前の物です。

これらに関しては、また改めて書きたいと思います。

ここでは、そういうものがあると覚えてくださいね。



しかし、珊瑚は染めが可能なのでアクセサリーレベルは染めが多く、

お手軽価格のジュエリーなら染め物と言う場合あります。

その辺りは、販売元(制作元)などが表記するかどうかです。

珊瑚には間違いがないので、染めか、染めではないのかは

書いていないことが多いのです。

矢印A late 19th century composite coral bracelet




と、いう事は・・・・・お気づきですね。

赤や桃色の場合にも同じことが起きています。

染めなのに、表記しない。



本珊瑚と呼ばれているものは大体が高額な貴金属ジュエリーにて使用されます。

原石段階から高額ですから。

ちゃちなアクセや、数万程度のアクセ感覚ジュエリーに

大粒の本珊瑚は使われる事がほぼ無いのです。

小さな粒の物なら、使用する場合はあるでしょう。

でも、その時には【本珊瑚】とタグやシールがあるでしょう。

何となく、見覚えがありませんか?

そういった、タグやシール。

他の例を挙げると 

【本真珠】  淡水と間違えたら大変ですから。

【本水晶】とかも見ますね。

ガラスなのか合成水晶なのか分からない方も多いですから。




それでは、表記されない珊瑚とは何者なのか?

以前、誕生石紹介でも書いていますが

竹サンゴと呼ばれる、本珊瑚のように深海で採れるものでなく

比較的に浅い海で採れる、固さも本珊瑚のように無い

染めやすく、少々柔らかいサンゴが使われています。

竹サンゴは基本的に白いので思った色に染められる利点があります。

そして、柔らかいので加工もしやすいですね。

染めなので、割れると中は白く、チューブの様な構造なので空洞もあります。

その空洞を上手く使ってビーズになっていたりもします。

珊瑚には間違いなので、珊瑚と表記しても嘘ではないのです。

ただ、原価自体も本珊瑚とは違う世界なので

大きさからみると、かなりのお得感があります。

なので、「サンゴなのに、安いわ~」 なんて驚きの安さでしたら

竹サンゴの染め物と思ってください。

そして、アクセサリーレベルはこの竹サンゴの染め物がほとんど

と、思って買う方がいいでしょう。

【本珊瑚】仕様なら、まず、絶対に、【本珊瑚】とでます。

そして、出していなくても他に比べて「高い」ので気が付きますね。

私も、本珊瑚に関しては書きます!!

竹サンゴは、染めとか、竹サンゴと書いておきます。






矢印Exceptional coral cameo 19世紀製品





そして、珊瑚にも練り物があります。

プラスチックや、再生石(石の粉を練って作るガラス質な石です)の練珊瑚。

色の感じや質感で分かります。

手触りも違うので、気が付きやすいです。

そして、珊瑚風のビーズなのでアクセサリーに使われているのを見ますが

何の表記もなく、アクセサリーとして売れれていることが多いです。

なので、珊瑚っぽいけど、何ら表記無しの時はこれだと思っておくといいでしょう。


矢印French Empire comb from the Eugenie period, c. 1860. 



もちろん本珊瑚も品質は色々ですので

本珊瑚の全てがものすごく高額な訳ではありません。

小さい粒などをお得にアクセに仕立てて提供してくださる業者もあります。

ただ、竹サンゴとは違うものであるということを理解してください。

白サンゴですが、竹サンゴとは違う白いサンゴです。

こちらも、別物ですので改めて紹介したいと思います。




ターコイズの染めものは違う石を染めていたので偽物感がありかすが

珊瑚に関しては表記するかしないかってことですね。

なので、購入の時にどちらか分からなかったら販売者に聞いてみるといいでしょう。

答えられなかったら?

品質にいい加減な店ってことですよ。

愛のない店って認定ですね。



品質に自信のある店でしたら、きちんとした説明をしてくれるはずです。

疑問に思ったら、聞いてくださいね。

あやふやな店に、お金払いたく無いですよね。




マーケットプレイスなどでは、趣味作家さんも多いので

書いていない方も多いので、染めかどうかは問い合わせるといいでしょう。

めんどくさければ、価格を見て自分で納得して購入するしかないでしょう。



そんな訳で、【本珊瑚】と書かれていたら、

少しばかり高価な、上質のサンゴだと思ってください。



そして、宝石サンゴの種類説明は・・・追って順番に。

量も多いので、順番に頑張りたいと思います。

気長にお待ちください…(;^ω^)


誕生石シリーズで書いた
こちらも合わせてお読みいただけたら幸いです
:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

3月の誕生石 サンゴ


3月の誕生石 サンゴの追記



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