サンゴ（珊瑚）
英名・・・コーラル
サンゴと言うと、
美しいサンゴ礁から採掘される
と思う方もいますが
サンゴ礁のサンゴと、
宝石のサンゴは種類が違うんです。
昔から「血赤珊瑚」と言えば、
高級な宝石として日本の名産品。
特に、土佐珊瑚は有名です。
大変に美しい、赤いサンゴ。
とても素晴らしいんですよ。
写真が無くて・・・申し訳ありません。
デパートの高級宝飾売り場でお探しください。
生で見るのが一番いいと思うんです。
そんな珊瑚は
古来から美しい大和撫子を
更に美しくするために
日本髪を飾るかんざし、
帯留めになったり、
羽織紐の留飾りなどなど
男性のアクセだと
根付などにもなっていました。
サンゴは、他国でも産出はしていますが
（イタリアやアフリカ、マレーシア辺りとか）
宝石としての品質は日本の物が良いようです。
硬くて、しっかりした品質のサンゴが取れるのです。
近年は、中国に密輸船が問題になっていますね。
本サンゴは深海で育つので、
物凄く長い年月が必要なので
乱獲すると・・・無くなります。
有限の資材という事です。
ワークショップアイテム・染めサンゴのピアスです。
パールはフェイクパール
昨今では低価格のサンゴが売られています。
竹サンゴ（バンブーコーラル）と言う、
浅い場所で採れるサンゴです。
質は柔らかめで染めやすい。
元の色は白いので染めサンゴとして
お手軽な価格のサンゴとして
かなりの量が流通しております。
価格がお手頃と思えるような
サンゴジュエリー（アクセサリー）はこれが多いです。
高級なサンゴの場合には
【本珊瑚】などと明記される事が多いです。
特に表示が無ければ染めでしょう。
【サンゴ】と表示してあっても、
【本珊瑚】表示でなければ
染色のお手頃のサンゴ
と思ったほうがいいですね。
以前、どこかの店にて
「これは本珊瑚ではないんですよね」
と聞いたら
「サンゴですよ」
と、返されました。
店員さんも色々で、
天然石に無知な方もいるようです。
お買い求めの時にはしっかりご確認ください。
サンゴの色は、赤から桃色、白がおおく、
綺麗で優しいピンク系は
【エンジェルスキン】ともいわれ
ヨーロッパで人気があると聞いて言います。
磨きが良ければ本当に美しい。
金色や、黒もありますが、産出量が少なく
黒はハワイ周辺で採れるのですが、
規制があり
今はもう、手に入らない。。。。
売っているものは、染色ものか
昔の品物をリメイクして使っているものです。
珊瑚の赤い色は
深紅もあれば、朱赤もあり
斑な感じで桃色から赤になったものなど
自然の造形美、カラーリングに
ウットリします。
サンゴは海からの宝物ですが山でも採れます。
そう、化石です。
エベレストはかつては海。
なので、ネパールのあたりでは
サンゴの化石が採れて
【山サンゴ】と呼ばれて大事にされていました。
こちらも、だんだん無くなっています。
買い漁られちゃったって、
聞いてますが、本当はどうなのかしら？
まぁ、宝石類は基本地下資源ですので、
採ったら無くなりますね。
いい値段になるならと、
現地の人が乱獲しちゃう場合もありますし。
海のサンゴは何千年、
何万年とかけて出来上がった
自然が育んだお宝です。
乱獲せずに、上手く成長させられるといいですね。
サンゴはモース硬度 ３．５
・・・・・低いですね。
つまり、傷がつきやすいので
優しく丁寧に扱ってください。
酸などにも弱いので、
気をつけてください。
炭酸カルシウム成分ですから。
あ、それから、【珊瑚】は【サンゴ虫】なので
元々は有機物なんです。
産卵して、仲間を増やしています。
深海の水圧で、
硬い硬い石のようになるんです。
そして、その為に宝石になるサンゴは
成長速度が大変に遅くて
１０年で１cm？
そんな感じ。
太さも５０年くらいかけて、
大人の小指くらいとか。
だから、密漁は本当に腹立たしいの！！
最後に、「たいやきくん」の歌の一説に
♪桃色サンゴが手を振って
僕の泳ぎを眺めていたよ♪
と、あるのはご存知ですか？
桃色サンゴは深海住んでいますので
たいやきくんが潜れる水深じゃないわ～
と、サンゴを勉強した時に思ったのでした。
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