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MASK DE 50

日常で気に入った事を何でも紹介して行きます。

2013年に観た日本映画は93本。ここ数年では最も観たんじゃないかな。

その中から今年もベストテンを選んでみました。


第1位『横道世之介』


横道世之介


キネ旬ではベストテン圏外、日本アカデミー賞でもあっさりスルーされたけど、個人的には2013年文句無しのナンバーワン。演出、脚本、俳優陣、全てがいちいち素晴らしい。


2位『舟を編む』


舟を編む


今年の賞レースを引っ張っているこの作品。地味なテーマながらきっちり楽しませてくれるのはさすが石井監督。オダギリジョーの軽さが絶妙でした。


第3位『凶悪』


凶悪


ピエール瀧、リリー・フランキーの怪演ばかりが話題になりがちだけど、出番は少ないながら池脇千鶴演じる奥さんが主人公に言い放つセリフもインパクト大だった。


4位『さよなら渓谷』


さよなら渓谷


同じ吉田修一原作でも『横道世之介』とは全く違う、重くてシンドい内容なんだけど、真木よう子がそれをしっかり受け止めている。主演女優賞総なめも納得。


第5位『ペコロスの母に会いに行く』


ペコロスの母に会いに行く


森崎東監督久々の作品。キネ旬ベストワンにも輝き、2013年を代表する作品になった。こういう作品がちゃんと評価されるというのは非常に素晴らしい事だ。


第6位『共喰い』


共喰い


母親役の田中裕子の重厚な演技も然ることながら、木下美咲、篠原友希子というまだまだ無名な女優2人のまさしく体当たりな演技が素晴らしかった。


第7位『清須会議』


清須会議


三谷幸喜監督が今回もいろいろと言われていますが、面白いモンは面白い。『ラヂオの時間』で絶賛していたのに規模が大きくなるにつれて批判しだす人がたくさんいる。残念な事だ。


第8位『恋の渦』


恋の渦


もはや「予算が無い」という理由でしょーもない作品は作れなくなった。それくらいインパクトがでかかったインディーズ映画の金字塔。大根仁監督の次回作が本当に楽しみ。


第9位『そして父になる』


そして父になる


福山雅治主演というのがどう出るかと思ったけど、全くの杞憂だった。さすがの是枝演出。リリー・フランキーはこの作品でも父親役を好演。2013年は八面六臂の大活躍だった。


第10位『もらとりあむタマ子』


もらとりあむタマ子


『苦役列車』でもそう思ったけど、前田敦子って何だかんだ言ってイイ女優だなと再認識。山下監督との相性も良いんだろうな。「少なくとも、今ではない!」は2013年No.1の名セリフ。


物足りないから、20位まで挙げておこう。


第11位『地獄でなぜ悪い』


地獄でなぜ悪い


第12位『許されざる者』


許されざる者


第13位『東京家族』


東京家族


第14位『夏の終り』


夏の終り


第15位『日本の悲劇』


日本の悲劇


第16位『夢と狂気の王国』


夢と狂気の王国


第17位『楽隊のうさぎ』


楽隊のうさぎ


第18位『四十九日のレシピ』


四十九日のレシピ


第19位『HOMESICK』


HOMESICK


第20位『さよならドビュッシー』


さよならドビュッシー


他にも『さまよう獣』『戦争と一人の女』『箱入り息子の恋』『かしこい狗は、吠えずに笑う』『なにもこわいことはない』など入れたい作品はたくさんあったけど、キリが無いからね。でも『かしこい狗は~』の渡部亮平は今後要注目の監督でしょう。


イチバン惜しかったのは『フラッシュバックメモリーズ 3D』。DVDでしか観られなかったんで魅力が半減したかな。劇場で3Dで観ていたら間違いなくこの中に入っていたと思う。


それとキネ旬ベストテンにもランクインしたジブリ2作品は、個人的に巨匠2人の最後の作品ではあっても最高の作品では無かったかな…という事で外し、代わりに砂田監督のドキュメンタリーを入れました。あの密着っぷりは凄かった。


2014年はもっとたくさんの日本映画を観たいなと。目指せ100本越え!!



ペタしてね

またブログを書くのが1年ぶりになってしまいました。

もう覗きに来てくれている人なんかいないと思いますが、今年も恒例のベストテン企画だけはやりますよ。もう2月ですけど。

まずは“日本映画篇”です。

昨年観た作品は全部で60本。なかなかのハイレベルだったのでは。


第1位『終の信託』


終の信託


第2位『桐島、部活やめるってよ』


桐島、部活やめるってよ


第3位『かぞくのくに』


かぞくのくに


第4位『夢売るふたり』


夢売るふたり


第5位『鍵泥棒のメソッド』


鍵泥棒のメソッド


第6位『苦役列車』


苦役列車


第7位『わが母の記』


わが母の記


第8位『ふがいない僕は空を見た』


ふがいない僕は空を見た


第9位『KOTOKO』


KOTOKO


第10位『ヒミズ』


ヒミズ


以上です。順位にはあまり深い意味は無いかな。特に上位3作品はどれが1位でも良かったと思っています。


さて、まだまだ面白い作品があったので20位まで選んでみました。


第11位『アウトレイジ ビヨンド』





第12位『北のカナリアたち』


北のカナリアたち


第13位『SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』





第14位『黄金を抱いて翔べ』


黄金を抱いて翔べ


第15位『その夜の侍』


その夜の侍


第16位『悪の教典』


悪の教典


第17位『I’M FLASH』


I’M FLASH


第18位『キツツキと雨』


キツツキと雨


第19位『僕達急行 A列車で行こう』


僕達急行 A列車で行こう


第20位『グッモーエビアン!』


グッモーエビアン!


…やっぱり20位までじゃ足りないなぁ。『おおかみこどもの雨と雪』が漏れちゃった。他にも『ギリギリの女たち』『赤い季節』『東京プレイボーイクラブ』『人生、いろどり』といった作品が上位20作品に入れたいぐらい面白かった。


そして2013年、今年ももう結構な本数の日本映画を観に行っていて、『渾身 KON-SHIN』『東京家族』『さよならドビュッシー』などベストテン候補の作品がすでに出て来ています。引き続き日本映画を応援していきますよ。

今回は小説篇。


男女別にご紹介。


【男性作家】


第1位 青木淳悟『私のいない高校』(講談社)


私のいない高校


第2位 福永信『一一一一一』(河出書房新社)


一一一一一


第3位 円城塔『これはペンです』(新潮社)


これはペンです


第4位 佐々木中『しあわせだったころしたように』(河出書房新社)


しあわせだったころしたように


第5位 吉田修一『平成猿蟹合戦図』(朝日新聞出版)


平成猿蟹合戦図


第6位 戌井昭人『俳優・亀岡拓次』(フォイル)


俳優・亀岡拓次


第7位 中村文則『王国』(河出書房新社)


王国


第8位 樋口毅宏『テロルのすべて』(徳間書店)


テロルのすべて


第9位 大森兄弟『まことの人々』(河出書房新社)


まことの人々


第10位 羽田圭介『ワタクシハ』(講談社)


ワタクシハ


次点 西村賢太『苦役列車』(新潮社)


苦役列車


書評家の豊崎由美さんが『一一一一一』を読んで「分からないことイコールつまらないではない」と書いていたけど、上位の3作品は正にそんな感じの印象だった。“?”だらけで読み進めていたのに、読み終わってみると何故かニヤリとしてしまう。円城塔が芥川賞を獲っちゃった今、次は青木&福永の番だな。


【女性作家】


第1位 絲山秋子『末裔』(講談社)


末裔


第2位 川上未映子『すべて真夜中の恋人たち』(講談社)


すべて真夜中の恋人たち


第3位 金原ひとみ『マザーズ』(新潮社)


マザーズ


第4位 間宮緑『塔の中の女』(講談社)


塔の中の女


第5位 原田ひ香『東京ロンダリング』(集英社)


東京ロンダリング


第6位 村田沙耶香『ハコブネ』(集英社)


ハコブネ


第7位 安藤モモ子『0.5ミリ』(幻冬舎)


0.5ミリ


第8位 朝吹真理子『きことわ』(新潮社)


きことわ


第9位 綿矢りさ『かわいそうだね?』(文藝春秋)


かわいそうだね?


第10位 椰月美智子『純愛モラトリアム』(祥伝社)


純愛モラトリアム


次点 今村夏子『こちらあみ子』(筑摩書房)


こちらあみ子


大好きなのでついついハードルの上がっちゃう絲山作品なんですが、今回もそれを軽く飛び越えちゃう傑作だった。川上、金原は新境地と言える作品で新たな魅力を発見。そして2011年最高の掘り出し物が間宮緑。彼女は1年後トンでもない作家になっているかもしれない。そんな期待を抱かせてくれる逸材でしょう。


以上、次点含めて22作。全然参考にならなかったと思いますが…本好きには堪らない作品ばかりなので、この冬はコタツの中でぬくぬく過ごしたいという人はそのお供にぜひどうぞ。 


 

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