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リアル彼氏   第1章  ライバルの存在   (3)

《リアル彼氏》   第1章  ライバルの存在




最近はミカといっしょじゃなくてもあのケーキ屋に行ってる。


勉強がはかどる場所なんだよねぇー。私にとって・・・



『あのぉ・・・これ、僕からのサービスです』



わぁ!うれしい!


ハルくんがくれたのは、フルーツタルト。


『毎日来ていただいてありがとうっていう意味もこめて・・・♡』



「あ、ありがとう・・・!」


照れながらお礼を言う私。

好きってことバレバレだよね・・・。


『勉強頑張ってください!』


ハルくんのガッツポーズ。可愛いなぁー。

癒されるよ・・・




よし!タルトでも食べてもうひと踏ん張りがんばるぞ!


 



『いらっしゃいませー』


 「きゃーーー!チョーかわいくない?

やばいんですけどーー」


・・・・・・。

やめて、私のハルくんにそんなこと言わないで・・・


私のハルくん?それはちがうわ。



その女の子がコソッと言った


 「ヤバい、私、あのバイトの子好きになったかも・・・」


 「かわいすぎじゃない?」


うそ・・・・・・。

こんなにも近くにハルくんのことが好きな人がいるなんて・・・



・・・・・!!

わ!?しかも同じ学校の松本さんじゃん!

うぅー、ますます危ないよぉー・・・


ハルくんのこと独り占めできると思ったのに。

考え甘かったかな。





なんか勉強はかどらないなぁー。


ライバルがいるからかな。



 「ねぇ!アドレス交換しようよ!いいでしょ!?」


強引におしつけちゃって・・・。ハルくんが可愛そうだよ。


 

『あっ・・・・はい・・・わかりました。』



嫌がってるじゃん。


ハルくん!やめて!アド交換しないで!



 


 「ありがとー!今日メール送るからー」





はぁー・・・。

一歩出遅れた。


こんな調子でどんどんハルくんから遠ざかっていくのかなぁ・・・。



私は、胸から込み上げてくる涙を止めることができなかった。







 「え!?それズルくなーい?」


やっぱミカは分かってくれる。


「だよね、ずるいよね・・・。」

「会ってスグにメアド交換なんて」



 「でもハルくん嫌そうにしてたんでしょ?」


たしかに嫌そうにしてた。

でもあの女はハルくんが自分のことを好きになってくれるようにどんな手を使ってでも自分のものにしようとするだろう。




「それがさぁ、その女ていうのが5組の松本さんなの。」


 「えっ・・・!マジで?

最悪じゃん・・・」


そぅ。最悪。

別に松本さんじゃなくても最悪だったけど。


でも松本さんは特に最悪。

ミカの彼氏を奪った女。


結局奪っといて、私の好みじゃないとか言ってフッたらしい。


 

 「メイ!負けちゃダメ!」


分かってる。

でもぉー・・・・・・。ムリだよ

急にメアド交換なんて。



「どぉーしよう・・・」

「このまま私、松本さんに負けていくのかな」


 「大丈夫!私が協力するよ!」


ありがとう・・・。やっぱミカはやさしい。

まぁ、彼氏を奪われた恨みも込めてだろうけど・・・。





これからミカの手も借りてハルくんから

松本さんを離してやる。



でも、まずは、ハルくんとの距離を縮めること。


がんばるぞ!



松本さんには渡さない。絶対渡さない。







つづく