日時:2025年9月4日
コース:祓川→賽の河原→七ツ釜→大雪路→氷の薬師→舎利坂→七高山→康新道→分岐→祓川

(秋田県)

祓川登山口駐車場に「日の出」直前に到着し東側の山々を眺めると、朝焼けした岩手山、早池峰、焼石岳などが肉眼でも見えました。岩手山と早池峰をズームで見てみます

祓川登山口駐車場で、朝食を頂きながら眺めたご来光です。当日のご来光は早池峰と焼石岳の間の兎森山(夏油スキー場上)からでした。今月の「秋分の日」頃は真東に有る焼石岳からのご来光になるようです

祓川(5合目)の竜ヶ原湿原から眺める、朝陽が当たり始めた鳥海山です。竜ヶ原湿原の木道にリンドウが咲き続き、湿原にはウメバチソウ、イワイチョウが咲いています。今回はクロクモソウやヒメクワガタなどの晩夏の花を探し見ながら歩きます

タッチラ坂の道標です。矢島コースの各合目や要所には道標が整備されていますので、現在地が分かり易いです

タッチラ坂から賽の河原まで展望の無い道を歩きますが、足元にはダイモンジソウが咲き続きます。ダイモンジソウは花弁が大の字に開く5枚の花ですが、

珍しい花弁が8枚のダイモンジソウが咲いていました。8枚なのでコメモンジ(米文字)ソウと言いたくなりますね

賽の河原(6合目)にヒナザクラが咲き残っていました

賽の河原にアオノツガザクラも咲き残っていました。今年は雪が多くお盆頃まで雪渓が有ったようですが、8月の連続猛暑で全て融けたようです

御田(7合目)にもシロバナトウウチソウなどが咲き続いていました。この後、康ケルン~8合目・七ツ釜と進みます

康新道分岐には氷の薬師(左側)と康新道(右)への道標が有ります。今回も先に氷の薬師方面へ進み、康新道を下り時計回りに周回して来ます

大雪路のお花畑ロードから眺める七高山です

ミヤマリンドウが咲き残っていました

大雪路に咲くイワギキョウです。大雪路の雪渓は融けて有りませんでした

大雪路の雪解け跡に咲くヒメクワガタです。丁度見頃でしたが、朝早いので花が開き始めたばかりです

ヒメクワガタのアップです。※ヒメクワガタは高山(鳥海山、月山、飯豊山、吾妻山、北アルプス中北部、白山)に分布(山と渓谷社)

氷の薬師(9合目)です。ここからの山頂までの1合分の高低差が460mも有り大変です。全国の山でも、1合分の高低差ではトップクラスではないでしょうか

舎利坂への道に咲くオドギリソウです

舎利坂への道に咲くミヤマコウゾリナです。コウゾリナ(剃刀菜・顔剃菜)の名の由来は、草に生えている剛毛が、男性のヒゲや、ヒゲを剃ることを連想されたそうです

舎利坂に咲くシラタマノキです。舎利坂は、始め石畳の道を歩きますが、程なくしてシャリのようなザレ道になります

舎利坂の中間付近です。石畳みの道から火山特有のザレ道になりました。ザレ道脇にはクサリが設置されています。正面上部は康新道(右)と合流する分岐付近です。なお康新道の分岐点と分岐看板が少し離れています

一等三角点(点名・鳥海山2229m)が設置されている七高山山頂です

七高山から眺める新山です。今年は雪が多くお盆頃まで大きな雪渓が有ったようですが、8月の連続猛暑で小さくなったようです

七高山から眺める外輪尾根・行者岳と大物忌神社・お室(右)です。当日は台風接近中で東北南部の太平洋側は雨予報ですが、日本海側の月山も雲に覆われ始めたようです

七高山の岩稜北面に咲くイワウメです。七高山で展望を楽しみ休憩をした後は康新道を下ります

康新道上部から眺める、これから下る康新道・外輪尾根です。康新道は展望が良いので、景色を楽しみ、猛禽類の飛来を期待しながらゆっくりと下ります

チョウカイフスマが咲き残っていました

康新道の岩稜北面にイワウメが満開のように咲き続きます

康新道の下り道で、振り返り見る七高山(左)と新山(右)と荒々しい外輪尾根です

イワブクロの終わり花が一輪残っていました

イワウメ咲き続く康新道の外輪尾根から眺める、扇子森~稲倉岳と手前の中島台方面です。扇子森付近が黄色くなって、草モミジの始まりでしょうか

満開のイワウメ咲き続く康新道の下り道で、振り返り見る七高山(左)と新山(右)です。イワウメは初夏の花で、秋にも二度咲きしますが、満開のように咲くのは珍しいです

外輪尾根の奇岩の基部のイワウメも満開です。イワウメは岩稜北面のみに咲いていました

康新道の外輪尾根末端から振り返り見る、康新道と七高山(左)と新山(右)です。ここで大休憩をします

康新道の外輪尾根末端で眺める、稲倉岳と中島台です。中島台を観ながら大休憩をしていると、稲倉岳の上をフェリーが通過して行きました

休憩していると、上空に毛状か線状のような雲が広がり、そこに日輪が出来ていましたので、思わず写真を撮りました

咲き続くエゾオヤマリンドウと七高山(左)と新山(右)です。外輪尾根から離れ、リンドウ咲くお花畑を経て康新道分岐に下り、分岐からは往路を戻りました
ヒメウメバチソウとエゾクロクモソウを見る

珍しいヒメウメバチソウが咲いていましたので、ウメバチソウの写真を下記に載せます。※ヒメウメバチソウは東北、上信越の高い山と北アルプスの一部に分布、高山帯のやや湿った所に生え、背丈10cm位になる多年草(資料より)

竜ヶ原湿原で見たウメバチソウです

エゾクロクモソウが咲いていました。※北海道と東北地方北部の亜高山~高山の沢沿いや湿った林内に生える多年草で、茎の高さは10~30cm位。花期は7~8月(資料より)

エゾクロクモソウのアップです。※直径6~8ミリの赤褐色または淡緑色の花を多数つける。花弁は5個で、平らに開く。萼片も5枚で反り返る(資料より)

エゾクロクモソウです。以前、南蔵王でクロクモソウを見ていましたが、エゾクロクモソウを意識して見たのは初めてです

エゾクロクモソウの、葉は全て根元から出て、葉は長い柄があり腎円形で、葉の縁には大きな鋸歯がある(資料より)

エゾクロクモソウのアップです。※クロクモソウに比べ、花茎に縮毛がなく、花序に短い腺毛がある