「伝わる、伝えること」について真剣に考えました | 斉藤ゆき子の「朗読と声の徒然なるまま」オフィシャルプログ

斉藤ゆき子の「朗読と声の徒然なるまま」オフィシャルプログ

朗読表現者・ナレーター・声優。シンガー。ソフィアの森代表。@音読指導士を養成。著書「奇跡の朗読教室」NHKドラマ「この声をきみに」朗読指導。日々の気づきや朗読教室で起きた事など他を書いています。東京にて活動中。


こんにちは!

ソフィアの森朗読塾主宰

ナレーターで表現者の斉藤ゆき子です。



2024年2月10日(土)

連休初日となったこの日

南青山にある東京ウィメンズプラザにて

「上手い朗読って、何?~

これで良いのか!私の朗読」朗読座談会が

満席のうちに終了‼️



これはNPO日本朗読文化協会主催のもの。

私は5年前からここの会員となり

今回は実行委員メンバーの1人として

約一年かけて委員さんと準備してきました。


この協会との縁は、

協会が主催した第八回朗読コンクールで

優勝させてもらったのがきっかけです。

その時は本名で(大槻之子)でエントリー。

以来ずっと本名で活動してきましたが

来月からは斉藤ゆき子に統一することに

いたしました!



話はもどします。


イベントは何でも、当日まで

何が起きるかわかりません。


今回、

司会を当日つとめるはずのリーダーが

なんと、体調不良となり

直前に司会進行役をしてくれないか、と。


基本断らない主義ですが、

(内心は困った〜😨)

しかし、

はい!大丈夫、任せてくださいと😭


ピンチヒッターで務めました。


審査で選ばれた10名の出場者と

加賀美幸子氏、倉田ひさし氏(作・演出家)

髙橋唐子氏(森鴎外記念館館長)で、

上手い朗読って、何?をテーマに白熱。


伝わる朗読には何が必要なのか。

自身の経験や体験が次々出されて、

進行役の私自身もかなり楽しめました。


これまで何十年も仕事でトークショーや、

シンポジウムの進行役を務めても

毎回、怖い。


こういった進行は

台本があってないに等しいから。

何が起きるか予想出来ない。


でも斉藤は終了時間きっかり

終えました(^^)


内容は濃いものでした。


ある方のご発言。

関西方面で活動するかた。


コンクールで優勝した人に対して、

なぜ良いのか、私には心に響かなかった

と感じることがある。

朗読会などでも、みんなが良かった

良かったというがそう思えない時がある。

これは何が違うのか?という質問に。


加賀美幸子先生は、

『やはり反省会が必要なのよ。

あなたのココが〇〇だったと

言えばいい!

そう言う話し合いがなければ

成長はないと思うのと。』


質問者

『そんなことをしたら、私は

この地域にいられなくなります!』


会場は笑いがおこったが、

私は笑えなかった。

なぜならば、これが事実だからだ。


本当のことを言ったら大変です。

私も痛い思いをしているから、

本当のことは言えない。

本当に言えるのは、教室生徒でも

?人ぐらいです。


しかし

手前味噌でごめんなさい。


やはり、こんな変わった斉藤に

付いてきてくれている教室生は上手いです。

何故か?


私がクドイから🤣🤣🤣

マナーにうるさいから。


もちろん、人それぞれでいい。

プロになるつもりもないし、

朗読の専門家になるつもりもない。

声を出したいから

読みたいから

いろんなお気持ちがあります。

 

私は代表者として寄り添うという

スタイルをいつからか、とろうと。



しかし運営する立場になるまででは、

私も師匠からは厳しく、時に涙をながし

受け入れて消化して稽古してきた。

劣悪な現場を幾度も体験して

大恥かいて、笑われて

罵倒されて、プライドをズタズタにされ

泣いて帰ったことなど限りなくある。

自宅で号泣して、家族を

困らせたこともある。だから、

今があるのだ、と思っています。


そんな同じ事をみんなにしたら

きっと朗読がイヤになる。


現実として、だから

地方から来られた方の気持ちが

痛いほどわかりました。


また、作品は作家になりきって読め!

と指導されてきたという質問に対して


ここは演出家の方がお腹にストンと

落ちるアドバイスをくださいました。


あなたは、その作家じゃないから、

どう表現するか?ではないのかな?

と言うことでした。


朗読は人也。

その人が出る、あらわれる。

演出家がいった一言は

アマチュアやプロに関係なく

私自身日頃からものすごく感じてます、


しかし、果たしてこの世界に

アマチュアとプロの違いがあるだろうか。

あやしいとも感じます。

自分は朗読家です!と名乗ればそう。

アマチュアといえば、そう?


十分、あなた凄いよ!と伝えたい人もいる

貴方はまだ早くない?と言う人もいる。

勘違いしている人もいる。

才能に気づけない人がいる。

コンクールでタイトルとっても

感動させることのできない人もいる。

だから、今回の座談会で、


タイトルとったら、上手いのですか?

という問いかけがあった。

時間がなくて触れられなかったが

最後まで参加すれば

自ずと答えがわかったのではないか

そんな真面目な会でした。



とにかく面白くてタメになり

私も、十分堪能できた座談会!

これを聞けなかった方は残念。

今回の価値の高さを私はものすごく

感じています。


動画配信は、今月下旬予定。



最後に私はというと、

読みたいから読む、という観念がない。

その物語を、読みたいから読む!

とも違う。


じゃ、なに?



登場人物の気持ちが身体に入ったから。

風景の匂いや色が鮮やかに感じたから。

自分の目の前に降ってきた色付きでの

インスピレーションがあったから。

だから突き上げるおもいを

表現したいのだ。



こういう事を書くと

私が尖って見えるかな😊



さて、朗読ワークショップ、

3月はお休みになります!

ぜひ2月18日にご参加くださいませ。



東大和ハミングホールでの公演は、

まもなく。


こちらをごらんください。

https://www.humming-hall.jp/event/240326.php





チケット受付は、

ハミングホールまで。

ご不明な点はハミングホールへ

お問い合わせください。