あるSNSでボストンテリア(雌)とチワワ(雄)と交配させた。9匹生まれたが8匹は死産で1匹だけ生き残った。母犬も一時危ない状態だったが助かり今は子育てしているという投稿があった。
これを見た方が同じSNSの中の愛犬家が集まるグループで、犬種の違う犬同士の交配は危ない。特に短頭種同士は危険だから素人交配は絶対しないで欲しい。異犬種同士の交配の悪い例としてチワックスを挙げ始めて見た時寒気がしたと書き、その根拠の説明として犬に関してしばしば専門家が解説しているサイトのリンクを貼っていた。
(本当は原投稿を載せたいのだが、グループ管理者によって投稿が削除されたために不可能になってしまった)チワックスに関してはブリーダーに意見を聞いたら、「豚と牛を交配させるようなものだ。考えられない」と言われたとも書いていた。
この投稿に対して「チワックス飼ってるけど何か文句が?」とか「血統書がそんなに大事か?」とか「MIX犬はそんなに悪いのか?いっぱいいるじゃないか」という抗議の返答が多く寄せられた。
この投稿者の意図は異犬種同士の交配は危険だから止めて欲しい。特に家庭内ブリードはしないで欲しいということでMIX犬を否定しているわけでもないし、ましてや血統に関しては一言も触れていない。なのにそこに関する感想や意見は殆ど無く、チワックスの何が悪いだの果ては外飼いの犬が3回5匹ずつ子供を産んだ。父親はわからないけれどみんな貰われていって幸せに暮らしているという返答や人間だって相性で結婚するんだからいいじゃないかというものまであった。
確かに投稿者にも、表現がきついと思われる面もあるが、この国語力の人相手にオブラートに包んだ表現をしたらますます意図は通じないであろう。
例としてあげたチワックスも特定の犬を指定したものではなく不特定多数のチワックスに関してあげたものであり責められるものではない。
人の発言や投稿を真意を汲もうとせず、瑣末なことにこだわり大事なことを見失う。最近はマスコミがこの傾向を逆手にとって、政治家の発言の一部を切り取って報道して真意は伝えず悪評をたてることに利用することもある。
そうしたことに惑わされず相手の発言の真意を掴みきちんとした議論や判断をくだすには、論理的思考力や読解力が必要だ。
これを鍛える教育がきちんとなされているのだろうか?
マークシートの受験対策の教育に偏り、人として身につけなければならない力が置き去りにされてはいないか。
一度きちんと見直してみる必要があるのではないだろうか。
そしてもう一つ、犬が好きってどういうことなのか考えさせられた。