記憶は時に人を幸せにする
私たちは、2001年3月14日に中学校の卒業式を迎えた。
色々な思い出が蘇る。
友達と話をしたり、卒業アルバムに寄せ書きしたりして過ごした。
彼も彼で、男友達と一緒に最後の日を楽しんでいた。
結局、彼と話しなかったな。
というかそんな時間がなかった。
卒業式を終えて、私は家でゆっくりしていると、家のチャイムが鳴った。
出てみると彼だった。
一度家に帰った後で、わざわざ家に来てくれたらしかった。
「何で、先帰ったの?」
「あ、ごめん。最後だし友達と帰ろうかなって…」
「…」
身体の後ろに何かを隠している彼。
何だかモジモジしている彼。
…思い出した。今日はホワイトデーだ(*ノω<*)
「ティファニーの指輪は無理だったけど…」
彼は恥ずかしそうにそういいながら、隠していた物を出し渡してくれた。
私が「冗談で言っていたティファニーの指輪 」を覚えていてくれたことがすごく嬉しかった。
ただそれだけで、期待以上だった。
ホワイトデーのお返しなんて何でも良かった。
彼の差し出したものは、香水…ブランド名、ティファニー。
泣けてきた(*>ω<*)
めちゃくちゃ嬉しかった。幸せ感じた。
ありがとう。
あなたの良いところ、見つけたよ^^
まだ、器用な恋なんて出来やしない
私にとって、初彼はサッカーをこよなく愛するサッカーバカだったw
友達としてしか見ていなかったから、正直はじめは恋愛をする対象とは感じてなかった。
(…だったら、付き合うなよって言われるかもしれないけど)
だけど、彼が家まで送ってくれたり愛してくれるから
少しずつ「彼」として意識するようになっていた。
でも、今一歩、彼一筋!彼しか見えない!とまではいかなかった。
恋に恋していただけなのかもしれません。
そんな気持ちだったけど、彼と恋してるのは楽しかった(*^'^*)
毎日、同じようなことしかしてなかったけど
一緒に過ごす時間が増えてくから、私の中で少しずつあなたが大きくなっていたみたい。
そんなこと、この時は気付いてなかったんだよ。
私、恋に関しては賢くないから…
「次のヤツ倒したらスゴイよ。」
バレンタインデーを一緒に過ごしてからも、相変わらず彼は毎日のように家まで送ってくれた。
中学3年生の2月は、高校入試で勉強も一生懸命していた。
自分で言うのもアレなんですが、結構勉強は好きだったし出来る子だった。
その頃、通っていた塾の判定では、第一志望の高校はA判定で、自分の中にも余裕を感じていた。
そのせいか、彼と遊ぶ時間が減ることは無かった(*^'^*)
翌日に、私立高校の入試を控えていた日でさえ、彼の家に遊びに行った。
彼が勉強をするというので、私はその横で彼の勧めるゲームを楽しんでいた。
もともと格ゲーは好きだったから、楽しんでいた。
コンピューター相手に闘っていたが、簡単にクリアしていく私。
そんな私の様子を見て
「でも、次のヤツは結構強いよ。
初めてで、そいつに勝ったらスゴイよ(*ノω<*) 」
って言うから、私は
「勝ったら、ごほうびあるの?」
って悪戯な笑顔で言った。
彼は、私がそんな簡単にクリア出来ないと思ったのか、強気な態度で
「いいよ、何でもご褒美買ってやるよ!」
「ティファニーの指輪ね♡」
と、笑って言い返した。
私も彼も中学3年生…私はもちろん、冗談のつもりだった。
こういう賭けをすると、底力がはたらくのか、私は勝った!
この日もまた、彼と愛し合った。
他の部屋にいる家族に気付かれないように…
全く勉強なんてしなくて、私は翌日の私立高校の入試はうまく出来ずに、予想通り不合格だった。