合気のための腕の使い方が、剣対剣の戦いでも、圧倒的な優位性になる | 錬武体術 啓真道

錬武体術 啓真道

剣の理合を我が身に宿し、刃の斬れ味を源として、敵の無力化を学ぶ武道。

● 合気のための腕の使い方が、剣対剣の戦いでも、圧倒的な優位性になる

こんにちは。川村義之です。

合気柔術 啓真道の稽古の様子をご紹介します。

Kさんは、剣道、古流剣術と、剣の極意を追求される中、合気も採り入れるべく啓真道に通われています。

今回は、合気を生み出し効かせるための、腕の使い方の基本をお教えしました。



まず最初は、綾持ち片手取り二教を題材に、稽古しました。

あくまでも腕は脱力したまま、体幹を動かして、その動きで腕を動かしてみました。

自分の右手首を、相手の右手で掴まれたところから、体幹を動かします。

体幹を上から見て時計回り、反時計回りに続けて回し、急停止させます。

右手を、下から弧を描いて振り上げて、相手の右手首を、合気道の二教の形に極めます。

「ああ~極まってる極まってる!何コレ凄えな!」

「ええ~マジで?いや、全然腕の力使ってないわ!」

右腕に力を入れず、右手から先に動かさないので、相手の反応を抑え、抵抗させないんですね。



剣対剣でも、同じ腕の使い方を試してみました。

自分の剣を、右側から、相手の剣に押さえられます。

相手の剣を巻き込むようにしてどかし、がら空きになった相手の胴を、横薙ぎに斬ります。

「ああ~、これは相手、何されたかわかんないわ!」

「相手は片足に全体重がかかって、居着いて動けなくなりますね!」

腕力でやろうとすると、剣にその予兆が出てしまうので、相手に未然に防がれてしまいます。

次は、両手取りの状態から、腕力ではなく股関節の動きを使って、相手を崩してみました。

まず、股関節の伸展、屈曲を使い、骨盤を前、後ろと振り子のように動かします。

続いて、骨盤を、後ろから前に振り出す途中で、急に股関節を屈曲させ、素早く後ろに戻します。

自分の両手で相手の両手を押さずに、相手を背中から動かして、後ろに吹っ飛ばします。

「ええ~っ!スゲエ!全く力を使ってない!」



鍔迫り合いの状態から、同じ腕の使い方を試してみました。

相手の剣を押さずに、相手を背中から動かして、後ろに吹っ飛ばします。

「うわ~相手吹っ飛ぶわ!前だけじゃなく、下にも効かせることができるんですね!」

相手の剣を押さないので、相手に技の気配を感じさせず、抵抗させないわけです。

「達人の腕の使い方って、結局、いかに腕を使わないか、腕の力を使わないかなんですね!」

合気のための腕の使い方が、そのまま剣対剣の戦いでも、圧倒的な優位性になるわけですね。









東京・下北沢の合気柔術 啓真道

東京都世田谷区代田5丁目35-30-101
(下北沢駅より徒歩2分)

・ 受講のご案内
受講生の声
・ DVD
・ アクセス
・ お問い合わせフォーム

日本傳空手道 唯真流
感性教室
川村義之の達人研究所(オンライン講座)

東京、都内、下北沢、新代田、池ノ上、渋谷、代々木上原、新宿、吉祥寺などからお越しいただいています。

古の侍が用いた身体の使い方の極意を、体術として研鑽する武道です。

居着かない足運び、浸透する力、相手と一体になる技法の稽古を通して、浮身や合気の習得を目指します。

体格差や体重差を覆して、相手を崩して無力化することを目的としています。