こんにちは。川村義之です。
リオ・オリンピックのテニスで、アンディ・マレーが金メダルを獲りましたね。
研勢塾には、テニスのインストラクターや、プレーヤーのかたが通われているので、以前からチェックして、力の抜けたいい選手だとは、思っていました。
今回のオリンピックでのプレーを見ても、マレーがいかに脱力を心がけているか?、がよくわかります。
まず目につくのは、顔に緊張がないことです。
頬の肉が下に落ちて、これからメダルを争うというような、気迫や闘志が、見られませんでした。
たかが顔、されど顔です。
顔が緊張してしまうと、そこからアゴ、首、肩を緊張が伝播していきます。
この筋肉の緊張が、関節の動きに対して、抵抗になります。
関節がスムーズに動かなければ、マレーの持ち味である、重い打球も打てなくなってしまいます。
ですからマレーは、顔の表情筋もおろそかにせず、緊張しないように、コントロールしているんですね。
顔に限らず、表層の筋肉からは、できるだけ力を抜くのが、本当の超一流です。
表層筋から力が抜ければ、あたかも鎧を脱ぐように、関節が動くときの、抵抗が減ります。
筋肉疲労や、スタミナ消費を最小限に抑え、得意のプレーも、出しやすくなります。
こういうことも、ラクに、スムーズに、効率よく動く知恵なんですね。
メンタルも、顔の表情に引っ張られます。
怒った顔で、なごやかな気持ちでいることや、悲しい顔で、心から大笑いするのは、難しいはずです。
逆に、気分が落ち込んでいるときに、わざと顔だけは、笑った形にすると、気分もよくなるということもありますよね。
顔から脱力し、平静な形を保つのは、メンタルコントロールの一部でもあるんですね。
ここ一番で、平常心を保てれば、普段通りの実力を、いかんなく発揮できるようになりますから。
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