「先生、お腹がいたい…。」
「お母さん、お腹痛い…。」
「お腹痛い」
この言葉には、2つの意味が隠されていたりします。
一つは、本当に痛い。
例えば、便秘。冷えからの腹痛。生理痛。
何かしらの身体の不調によるサイン。
まぁ、これは薬や病院受診で対応して欲しい。
もう一つは、子どものあるサイン
「寂しいの」「話を聞いて欲しいの」などの裏の声。
大人に対して「私の心の闇に気付いて」っていう合図だったりします。
ここがポイント
大人からの返答の仕方一つでSOSサインが隠れてしまうことも
結果的に自室にこもって出てこなくなったり、
自らを傷つけていく手段を取る子どももいたり、
悲しい結果に繋がることだってある
このサイン、教員でも判断が難しいんです。
ただ、難しくても気付いてあげなければいけないのが大人。
子どもからのSOSサインは本当に繊細。そして、複雑。
「いたい…。」に隠されている子どもの声
例えば
そのまま気付かずに「保健室に行っておいで~」
そのまま気付かずに「トイレに行っておいで~」
この答えは合ってるときもあれば、
間違えていることも多くあるのです!!!!!
難しいですよね。
本当に難しい
もっと簡単にヘルプを出してくれるといいのに
じゃぁどのように気付いていけばいいのか。
ポイントは、
子どもから「大丈夫」としか言わない問いかけをしないこと。
必ず子どもと会話を続けられるような問いかけをすること。
そして、この会話の後は、ちょこちょこと親子の話をする時間を確保してあげてほしい。短時間でもいいから、回数重視
子の話を聞く機会を増やしてほしいんです
実は、親子の会話をしているつもりでも、
保護者の方からの話を聞いていると
最初は、子どもの話を聞いているけど、途中から保護者の方が意見を出したり、アドバイスという名の「早めに解決しなさいよー!」的な押し付けの話に代わってしまっていることって多いんです。
例えば、保護者から子どもの相談電話が来ても、
保護者
「昨日息子と話していて、友人関係に悩みがあるようで…。
(略)
悩み事があるなら、直接相手に話しなさいよ、
私だったら相手にズバッと言ってしまうなんて話をしたんです。」
とか…
「どうやら勉強がついていけないようで…。
勉強についていけないなら、もっと勉強しなさい。
私も勉強が分からなければ、自分から先生に質問に行ったのよなんて話したんです。だから、先生にどんどん質問しなさい。って話をしました。」
とか…
いやいや…
いやいや…
違うんです…
子どもたちにアドバイスという感じで話していますが、
子どもたちはアドバイスを求めているのではなく、
親子の会話をしたいって
話を聞いてほしいって
思っているんです。
結果を急ぐアドバイスは違うんです
子どもたちと先生との会話に
「昨日親に話したけど、アドバイスもらったけど…多分出来ない」
なんて話を聞きます。
これは価値観が合わないとかではなく、
もっと親子の会話時間で自分の話を聞いてほしいんです…。
親子で会話をしてても途中から親の意見が強くなってしまったかな…。
なんて思う子どもの呟きって多いんですよね。
だからこそ、
親からのアドバイスを伝えるときには十分注意をしてほしいです。
子どもって本当に繊細で複雑で
悩み事があるのに
「大丈夫」なんて返答してしまうので
見逃されやすい。
異変に気付いた時には遅かったりするんです。
子どもとの会話は時間がかかるんです
だからこそ、私は先生として心がけていることとして、
欠席した次の登校時には、
「よく頑張って学校来たね!
今日、何かあったんと違う?
話を聞くよー。」って感じで声をかけます。
是非、体調に関する訴えがあった時には注意してあげてほしい。
「大丈夫?」というワードを使う時には気を付けてほしいです。
「大丈夫?」って聞かれて
「大丈夫じゃないの…。」とは…なかなか言えない。
言える人もいるけど、言えないから遠回しのSOSサインの腹痛を訴えていることもあります
「大丈夫?」ではなくて、
YES NOでは答えられない質問をすることがポイント。
あと先生なら、
「今日、何かあったんと違う?話を聞くよー。どうした?」
とか声をかけてあげる。
先生も色んな業務で忙しいけど、
大人は毎日家事やら仕事が忙しいけど、
先生や保護者からのたった一言が
子どもたちの心の支えになることも多いんです
まぁ生徒の性格にもよるので一概に言えませんが、
ちょっとした子どものサイン、
頑張って出していることも多いので、
見逃さないようにしてあげたいですよね