世の中の移り変わりのスピードに
全然追いついて行けないアナログ人間、のんべぃヨリコです。
追いついて行けないから言うわけじゃないけど
「変わらないもの」があってもいいと思うんだよねー。
明日からスタートする「米鶴の甘酒かき氷」もその一つ。
これね、販売してからちょうど10年になるんです。
ある日、麹が苦手なはずの某N氏がやってきて
「あー、ここに、かき氷の旗が見えるなー」
「甘酒かき氷って、食ってみっだいなー」
その一言のせいで?お蔭で???
甘酒かき氷をする羽目になりました。
そりゃね、
腹黒く「氷に甘酒かければできるじゃーーーん!」とか
「やべっ!ぼろぼろ儲かっちゃうんじゃね???ニヒヒヒヒ」
とかとか思ったことも事実です。笑
そんなこと思っちゃったもんだから、
当然ですがバチが当たり・・・(それみろっ)
ワタシが思い描いた「氷に甘酒かけりゃぁ、ハイ!出来上がり~っ!」とは
ならなかったわけですよっ。
使っている甘酒は、当時米鶴酒造の甘酒杜氏を名乗っていた志賀さんが
10年の歳月をかけて造り出したもの。
お砂糖も、添加物も、残念ながらアルコールも全然入っていない
自然な味わいで、スッキリとした甘みが特徴です。
なもんだから、手を腰に当て、グビグビ飲めちゃうんですよねー。
ところがですよ!
単体で飲むと、めちゃくちゃうまいのに
かき氷ににかけると水っぽくてちっとも美味しくないっ!
どゆこと????
甘酒を凍らせてみたり、ジェラードっぽくしてみたり
ほんと「ありとあらゆる」ことをしてみたんだけど
どれも美味しくない。
えーーーーっ!かき氷って、こんなに難しいの?
むりだーーーーーーーーーっ。
もうできない。
あきらめるしかない。
ぼろもうけばかり考えてっから、こうなるんだ。
志賀さーーーん! できませーーーんっっっ!
志賀さん「どこがだめだっけのや?」
のんべぃ「かくかくしかじかで・・・」
とこれまでの経緯を話したところ
「んじゃ、麹をふやしてみるべっ」。
え?麹を増やす?
あっ!そっか! 極甘口の甘酒ってことね。
ってんで、麹を2倍にした「特製甘酒」が完成!
濃厚でとろりとした、極甘甘酒を氷にかけてみると・・・
あんまり美味しくて泣けちゃいましたよね~。
そうして出来た「あま酒かき氷」は
それ単体で食べても、泣けるほど美味しいんですが(←泣くんかーいっ!)
山形の老舗和菓子店「戸田屋」さんの「粒あん」か、
酒井ワイナリーさんの、ブドウを煮詰めただけのブドウジュース「蟻ぶどう」を
トッピングとしてご用意。
甘酒の美味しさをさらに引き立ててくれています。
このスタイルで10年。
他のお店は、アレンジを増やしたり「映え」重視したり
色々やってるみたいですが
うちは「変わらない」スタイル(笑)。←これがポリシー。
映えない・地味・変化なしの3拍子!
でもね。変わらない味って、体とココロにじわっ!と染みて
ホッと落ち着くんだよね。
2024 とうかいオリジナル 「米鶴の甘酒かき氷」は
5月18日(土)から始まります。
※「蟻ぶどう」は来週半ばからとなります。
代り映えしない味わいですが、間違いなく美味しいです!
ぜひぜひ食べにお越しくださいねー。
って、今日はめちゃ寒いんですけどっ(笑)