先週末に南本内岳に登ったり南本内林道を探索したりしましたが、きょう南本内岳の頂上を起点に尾根コースを下り、湿原を巡り、お花畑コースを登ってぐるりと一周してきました。
秋田県東成瀬村からアプローチして朝6時前に南本内岳頂上に立ちました。
西和賀町の平野部は霧におおわれていました。
後ろ姿は同行のタケちゃんです。
頂上直下の登山道はここ数年、登山者が歩いていないので笹でおおわれています。
南本内林道が通行止めだからです。
一周約3時間かかったほぼ全行程が笹漕ぎとなりました。
ちなみにタケちゃんの苗字はササさんです。
尾根コースの九合目標柱が立っていました(これ以外は倒れています)。
さっきいた頂上が見えています。
西和賀町方面を見ながらの尾根コース。
1時間ほどで湿原に降りました。
花は期待したほどには咲いていませんでした。
薮でなかなか前進しません。
木道はほとんどボロボロになっています。
雪が融けて間もないらしく、ミズバショウやリュウキンカが多く見られました。
湿原を抜けたあたりから、登山道に熊の痕跡が目立つようになりました。
写真は大きな足跡です。
登り斜面で踏ん張ったのか、ツメの跡もくっきりついています。
しかも、草の倒れ具合やほやほやのフンから見て、ちょっと前にそこを歩いた気配なのです。
これはなかなかのスリルでした。
何しろ薮で前方や周辺がほとんど見えないのですから。
前の僕が意味のない声を張り上げたり、うしろのタケちゃんが得意の指笛を鳴らして、熊に伝えました。
お花畑コースもかなりのアルバイトを強いられました。
でも、振り返ると近くの三界山と遠くの鳥海山が並んだ見事なツーショットで楽しませてくれました。
霧(雲海)だった西和賀の平野部もくっきりと見えていました。
西和賀町側からアプローチする南本内林道が7月ごろ通行止め解除になっても、登山道が刈り払いされなければ、南本内岳登山はちょっと厳しいようです。
ただ、薮漕ぎが平気な人や好きな人(時々いるそうです)なら大丈夫かもしれません。
登山口から湿原まで(約3キロ)の状態はわからないので、近々歩いてみたいと思います※。 (6月28日)
※きょう歩いたお花畑コースの一部に数か所、オレンジテープが枝にかかっていました。新しいようなので、山の関係者か誰か最近歩いた人がいるようです。