西和賀日記640回「南本内岳の薮を漕ぐ」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

先週末に南本内岳に登ったり南本内林道を探索したりしましたが、きょう南本内岳の頂上を起点に尾根コースを下り、湿原を巡り、お花畑コースを登ってぐるりと一周してきました。

 

 

秋田県東成瀬村からアプローチして朝6時前に南本内岳頂上に立ちました。

西和賀町の平野部は霧におおわれていました。

後ろ姿は同行のタケちゃんです。

 

 

頂上直下の登山道はここ数年、登山者が歩いていないので笹でおおわれています。

南本内林道が通行止めだからです。

一周約3時間かかったほぼ全行程が笹漕ぎとなりました。

ちなみにタケちゃんの苗字はササさんです。

 

 

尾根コースの九合目標柱が立っていました(これ以外は倒れています)

さっきいた頂上が見えています。

 

 

西和賀町方面を見ながらの尾根コース。

 

 

1時間ほどで湿原に降りました。

花は期待したほどには咲いていませんでした。

 

 

薮でなかなか前進しません。

木道はほとんどボロボロになっています。

 

 

雪が融けて間もないらしく、ミズバショウやリュウキンカが多く見られました。

 

 

湿原を抜けたあたりから、登山道に熊の痕跡が目立つようになりました。

写真は大きな足跡です。

登り斜面で踏ん張ったのか、ツメの跡もくっきりついています。

しかも、草の倒れ具合やほやほやのフンから見て、ちょっと前にそこを歩いた気配なのです。

これはなかなかのスリルでした。

何しろ薮で前方や周辺がほとんど見えないのですから。

前の僕が意味のない声を張り上げたり、うしろのタケちゃんが得意の指笛を鳴らして、熊に伝えました。

 

 

お花畑コースもかなりのアルバイトを強いられました。

でも、振り返ると近くの三界山と遠くの鳥海山が並んだ見事なツーショットで楽しませてくれました。

(雲海)だった西和賀の平野部もくっきりと見えていました。

 

 

西和賀町側からアプローチする南本内林道が7月ごろ通行止め解除になっても、登山道が刈り払いされなければ、南本内岳登山はちょっと厳しいようです。

ただ、薮漕ぎが平気な人や好きな人(時々いるそうです)なら大丈夫かもしれません。

登山口から湿原まで(約3キロ)の状態はわからないので、近々歩いてみたいと思います。 (6月28日)

 

 ※きょう歩いたお花畑コースの一部に数か所、オレンジテープが枝にかかっていました。新しいようなので、山の関係者か誰か最近歩いた人がいるようです。