西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

 ■中ほどにヘビの画像が出ます。

 

大野もっこりの郷の農作業に僕はきょうから参加することになりました。

田植えに向けた水田の給排水口を点検・補修する仕事からスタートです。

 

 

西和賀町はきょうも晴天でした。

山に囲まれているからこそでしょうか、田園地帯の広々さを感じます。

 

 

今年もミツゾウさんとのコンビです。

田によっては給水口と排水口が土に埋まっていてなかなか見つけられません。

ミツゾウさんはさすがベテラン、「わがらねな」とつぶやきながらも必ず見つけ出します。

 

 

途中、地鶏ハウスのビニール屋根張りが入りました。

風が弱い午前中のうちに…と、ソウさんが中心になって無事こなしました。

3棟のうちもう1棟が残っています。

いろんな作業の合い間を縫って、風のない予報をにらみながらのハウスづくりです。

 

 

戻るとカズヒサさんの田んぼと隣り合っていました。

田打ちに忙しいカズヒサさん、南の焼石連峰を望みながらの仕事ぶりがなかなか絵になっております。

 

 

ところがそのうちに…、カラスにかっぱえびせんを投げ始めました。

カラスは、まるで観光船のカモメみたいにえびせんに食らいつきます。

噂には聞いていましたが、これがカズヒサさんになついたカラスなんだなぁと合点しました。

空中キャッチもするそうです。

こんな農作業、楽しそうですね。

 

 

こちらはリョウイチさん、北の和賀岳を望みながら黙々と田打ちのトラクターを進めていました。

エンジン音に包まれながら、何か楽しみを見出しているに違いありません。

 

 

正午から1時半まで昼休みです。

コシアブラごはんで昼食。

おととい近くの山で採ったコシアブラをさっとゆでて塩で味付けてアツアツごはんに混ぜれば、春の香りいっぱいです。

 

 

作業に戻ると、畔にシマヘビが昼寝?をしていました。

じゃましてしまったようで、迷惑そうに水路に入っていきました。

その時、尻尾を小刻みに震わせました。

威嚇していたのかもしれません。

子供のころ、故郷の小川でヤマカガシが尻尾を震わせて威嚇するのを見たことがあります。

地方紙で働いていたころには農村でガラガラヘビ騒動というのがありました。

農作業中の人が「見た!」と言って届け出て、警察や役所が対応して、新聞記事にもなりました。

もちろんガラガラヘビではなく、一般的なヘビの威嚇行動だったと思います。

僕は記者としてずいぶん失敗を重ねてきましたけれど、あの騒動の時には図鑑を写したガラガラヘビのイラストを記事に添えて紙面掲載してしまったのです。

猛毒狂暴なガラガラヘビが日本の田舎の田んぼにいるわけなかんべな…と思いながらの確信犯です。

まったく若気の至りで(20代でした)、今思い出しても恥ずかしくて赤面します(なんで誰も止めてくれなかったんだべ!)

 

 

給排水口のパイプには泥や草が詰まっています。

ネズミが冬の雪の下で住処にしていたのでしょう。

畦畔にボコボコと穴をあけるのは農家にとって迷惑千万でしょうけど、雪の下の密かな世界を垣間見るようで、そこに暮らしたはずのネズミの姿を思い浮かべながら作業しています。

 

 

夕方5時にあがって温泉で足腰を伸ばし、晩酌に採りたてゼンマイ(一晩かけて下処理)の炒め煮をつくりました。

乾燥を戻したのと違って、ほのかな苦味があり繊維感も残っていて旬の食感でした。

 

 

きのう採ったワラビも一晩の下処理をして、そのまま肴にしました。

西和賀特産のワラビは〝ぬめり〟が特徴ですけど、これはシャキシャキ感がありました。

それでも繊維は残らず、あっさりした歯ごたえのあとにぬめり感はあるのでした。

一日仕事の心地よい疲労感が、口にするもの何でもおいしく感じさせてくれます。 (5月7日)