梅雨空を見上げたり大谷翔平のホームランに見入ったりしながら山雑誌「岳人」7月号をめくっていました。
1年前から定期購読していて、また1年延長しました。
モンベルの編集スタッフが頑張っているようなので。
国立公園のことが特集されていました。
秋田県の森吉山(もりよしざん)のところで「真昼山地」の文字を見つけました。
国が国立公園と国定公園を増やす方針の中で、その対象になっているようなのです。
真昼山地の主峰・和賀岳です。
環境省のホームページによると、八幡平周辺(森吉山、真昼山地、田沢湖等)の国立公園区域拡張または国定公園新規指定の候補とのこと。
登山者も滅多に足を踏み入れない真昼山地の中央部。
そういえば2年くらい前にそのことを耳にして「まさか!」と思った覚えがあります。
ある本には真昼山地は「白神山地に劣らないブナ原生林」とも書いてあります。
白神山地に行ったことがないので何とも言えませんけど、真昼山地のブナの森は僕の一番の癒やしであることは間違いありません。
環境省HPに「イヌワシやクマゲラ…」が生息しているとあるのを見てびっくりしました。
和賀岳から見た根菅(ねすが)岳。
大好きな山です。
おそらく全国的にはまったく無名の山でしょう。
真昼山地に魅せられて、ふもとの西和賀町に移住したようなものですから、国立公園化にはちょっと興味があります。
最初に思ったのは「ならねえ方がいいなぁ、登山者が増えちまうから」という田舎もんのエゴ丸出しの発想でありました。
でも、国立公園も国定公園もきっと予算とか補助金とか、いいこともあるんだべなぁ…とも思うのです。
根菅岳から和賀岳への登山道、整備してくんねえかなぁ…といったことです。
でもなぁ、相手は環境省か…。
僕は和賀岳に登ったブログに必ず「景観を害している環境省の看板」と書いております。
上の写真は薬師岳の頂上です。
360度の展望の、和賀岳方面(薬師岳一番の景色)を隠すかたちで、同じ看板が立っています。
今月いっしょに登った関東からの登山者たちも「ひどい看板だ」などと口にしていました。
看板には、自然環境保全地域なので〇〇や〇〇はダメとか、分かり切ったことが書いてあります。
こんな奥深い山にまで登ってくれる登山者に失礼なくらいの内容だし、登山口に立てておけばいいだけのものです。
国は「令和12年(2030年)までに順次、指定・拡張を目指す」そうです。
僕は賛成も反対もしませんけど、この静かな山域がこのまま静かであってほしいとは思っています。
写真はそんなオラの後ろ姿だす。 (6月26日)