西和賀日記634回「ハイクリのバンザイ」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

朝から真っ青な空が広がる快晴の一日でした。

このへんの平年の梅雨入りは6月15日ごろだそうですが、今年はまだ先のようです。

 

 

和賀岳を見に長瀬野のあたりに行ってみました。

こちら岩手県側からは林道が通行止めなので、どうやって登るか考え中です。

 

 

弁天島の和賀川は水がかなり少ないようです。

農家の人たちが水の心配をしています。

 

 

湯本温泉の橋からは和賀川の流れのはるかかなたに源流部の和賀岳が見えています。

スーパーオセンに行く時なんかに何気なく渡っている橋ですけど、あの山から流れてくる川の水なんだと思うと、これってすごい景色に違いありません。

水量は少なめですね。

 

 

庭の畑で第3弾の野菜苗を植える作業をしていたら、何やらエンジン音が近付いてきました。

大野の主に畑仕事を担当しているソウさんが除草剤散布車を運転してきたのでした。

 

 

両側にアームを伸ばした姿は、まるでバンザイしているように見えます。

はばたく鳥のようでもあります。

 

 

ソウさんに訊いたら「ハイクリブーム・スプレーヤー」という名の作業機だそうです。

ハイクリ(ハイクリアランスの略)と呼んでいるとのこと。

四駆で噴霧走行する農業機械です。

ボタンがいっぱいあって「これに乗れれば何でも乗れる」くらい複雑なんだそうです。

 

 

約14町歩の大豆とソバの畑に除草剤を散布する作業です。

農業機械というのは、ハイクリにしても田植え機にしても、アイデアと技術と経験の粋を集めてできていると感じます。

ハイクリは水田の稲をまたいで薬液を散布できるそうで、値段は700万円くらいするので、大野地区ではレンタルで利用しています。

 

 

ハイクリがバンザイしながら作業するソバ畑の隣で、僕は桃太郎トマトやナスやカボチャの苗を1本ずつ植えておりました。

一度に成ると食べきれないので2週間くらいずらして植えています。

肥料は少し入れますが、農薬や除草剤はまきません。

なにしろ狭い畑ですから。 (6月20日)