西和賀日記633回「花を見ながら高下岳」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

晴れ予報に誘われて高下岳に登ってきました。

「こうげ」と読みます。

 

 

和賀山塊と呼ばれる真昼山地北部の山々の中で、和賀岳に次いでよく登る山です。

アプローチの林道が、岩手県側の登山口で唯一まともな道なのもその理由です。

 

 

登山道ではツルアリドオシ(蔓蟻通し)が花芽をふくらませておりました。

V字に分かれて白い可憐な花を二つずつ咲かせます。

去年は実の成りが良くなかったのですが、今年はどうでしょうか。

 

 

久しぶりだなブナ象くん。

高下登山道の人気者です。

 

 

ここだけクロベ(黒檜、ネズコとも言います)が何本かあり、僕はクロベファミリーと呼んでます。

 

 

ツバメオモト(燕万年青)がありました。

秋に真っ青な丸い実をつけるのが楽しみな花です。

 

 

チゴユリ(稚児百合)はふつう下向きに花が開きますが、けっこう伸び伸びとしているのがありました。

 

 

イワカガミ(岩鏡)は山の花の中でも特に目を引く存在です。

 

 

僕は真昼山地に登り始めて5年くらいしか経っていませんけど、この間にも登山道にマイヅルソウ(舞鶴草)がおびただしくなり(上の写真)、その分ツルアリドオシが減っているように感じています。

 

 

高下岳から見た和賀岳。

先週土曜日にはあの頂に東京からの登山ツアーの人たちと立っていたんだっけ。

皆さん、次はどこの山へと思いを向けているのかなぁ…。

 

 

高下岳の稜線を南に下がり、和賀岳登山道との分岐から少し先の静夫ブナに挨拶してきました。

真昼山地のレジェンド静夫さんは来月たしか88歳になるんだっけ。

この巨木のような、でっかい存在です。

高下岳に登り返して明るいうちに下山し、いつものように真昼温泉で山歩き8時間の汗を流しました。 (6月19日)