西和賀日記405回「おいしい栗を食べた」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

秋晴れの下、西和賀の田んぼは刈り取りがほぼ終わりました。

 

 

豪雪地帯なだけに、収穫の喜びは大きいのではないでしょうか。

 

 

モネの絵画みたいな写真になってしまいましたが、この数日来、ツグミの群れを見るようになりました。

スマホを構える直前には10羽以上が地面に降りていました。

北の国からの渡りの途中でしょうか。

あるいは、夏を過ごした西和賀から、豪雪を逃れてさらに南へと旅立つために集まっているのでしょうか。

どちらにしても、季節の移ろいのひとつですね。

幸ちゃんが煮栗をくれました。

 

 

栗は熊に横取りされているので今年は食べられないかな…と思っていたので、うれしいなぁ。

丸々と大きな栗、誰かにもらったのだそうです。

年老いたお父さんお母さんが食べやすいように包丁で殻を切って煮ていたそうです。

やさしい幸ちゃん。

お父さんのテツオさん(90歳)は8月22日に、お母さんのヒテ子さん(85歳)は9月15日に亡くなってしまったのです。

 

 

お二人とも生前、食べやすくしてもらった栗をおいしくいただいたことでしょう。

手で簡単に二つに割れるのです。

 

 

スプーンですくえば、実をそっくり取り出せます。

甘味にほのかな塩気が感じられて、ほっくりとした味わいです。

 

 

きのう町内で今年初めて熊に人が襲われる事態が発生しました。

今夕、いつものように真昼温泉に行くと、熊の目撃談で盛り上がっていました。

ある常連客は、来る途中で熊が道にいるので軽トラをバックさせて県道を回って来たそうです。

写真は、しばらく無事だった栗の木で、気付いたら熊に折られた枝が枯れてしまった様子です。

山の木の実が凶作の秋、熊にとって里で実をはち切らせている栗は給料日前の吉野家のようなものかもしれません。

熊は栗の実をまるでスプーンですくったみたいにきれいに食べています。

 

 

夕方のNHK岩手県内ニュースで、岩手の熊の人身被害件数は全国2番目と言っていました。

1番は秋田県だそうです。

西和賀町は岩手県ですけど、秋田県に交わっているような位置にあります。

里の栗の実が食べ尽くされたあとはどうなるのか、心配と興味を持って見ています。 (10月12日)