朝7時半ごろ、出かけようとしたら家の前の県道1号を救急車が北に向かって走っていきました。
地鶏処理の仕事を終えた午後、僕も晴れ渡る北に向かって走りました。
川舟の稲刈りを終えた田んぼの景色に心おだやかになって、シズオさん宅におじゃましました。
コーヒーをすすりながら、今年は熊の出没が多い話題になりました。
山のドングリが凶作で熊は人里に降りていて、今はあちこちの栗の木が熊の食事処となっています。
(栗の木の熊棚)
「けさ女の人がやられたなぁ」
知人女性が熊に襲われてケガをしたというのです。
去年、ご主人をなくされたばかりの人だそうです。
家から道を渡ってすぐの林にキノコを採りに行ったら熊がいたのだといいます。
写真は、夕方いつもの真昼温泉からの帰り道、車の直前を横切る熊です。
ドライブレコーダーの動画の一コマです。
この場所で熊を目撃するのは今年2度目です。
タケちゃんもここでよく目撃するそうです。
向かって右に行きかけて、車のライトに驚いて戻ろうとした先には栗の大木があります。
真昼温泉でも、女性が熊に襲われた話が出ました。
猿橋に住むフジタさんは、朝7時40分ごろ救急車が北へ走っていくのを見たといいます。
その7、8分前に僕が見た救急車だったのでしょう。
現場近くに住む男性客は「亡くなっただんなが仕込んだナメコを採りに行ったのさ」と言いました。
帰宅すると、東京の元同僚からメールが入っていて、読売新聞夕刊に載った記事を送ってくれました。
夕方の岩手県内テレビニュースでもやっていました。
西和賀町では、熊による人的被害は今年初めてのようです。
女性の命に別状はないそうです。
岩手県内では先週までに33人が襲われていて、過去一番多いとのこと。
新聞もテレビも「1人でキノコ採り」とだけありました。
たぶん警察発表文のままなのでしょう。
女性は、亡き夫と一緒に汗を流した原木栽培のナメコで朝食のみそ汁をつくろうと自宅わきの林に行ったのです。
山に食べ物がない熊は、栗の実が目的でその林に行ったのです。 (10月11日)