西和賀日記406回「ネット社会に屈する」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

初めて自分でネット通販を利用しました。

モノを買う時に、実物を見なければ気がすまないタチです。

誰にお金を払ったのか、よくわからないのがイヤです。

ネット社会になって、街の小売店が消えていくのを悲しむ者です。

 

 

スマホ廃止論者でもありました。

でも、3日前に禁を侵してしまいました。

昨シーズンの冬、クロスカントリースキー板を人に借りっ放しだったのです。

今シーズンは自分で何とかしようと、ずうっと悩んでおりました。

 

 

 「カラ坊、何が届いたかわかっか?」

🐾 何だか長い物体だにゃあ。

登山用品店やスポーツ用品店、どこに行ってもどこに問い合わせても、歩くスキー用クロカン板は置いていません。

お盆帰省の時には、若いころの行きつけだった登山用品店まで行ってみましたが「今は扱っていませんねぇ」でした。

その店のご主人は、僕の山の師匠です。

クロカン板も購入して、奥日光や裏磐梯で雪遊びしておりました。

だから「ブルータス、お前もか」とは言いませんでしたけど、内心は落胆しました。

そのクロカン板は、たしか東京に住んでいた12年ほど前に手放してしまったのです。

西和賀町に移住して、またクロカン板が必要になり、仕方がないのでネット通販に手を染めることになりました。

 

 

誰かにやってもらおうとも思いましたが、大のおっさんが他人の褌(ふんどし)で相撲をとるわけにもいかず…

おっかなびっくりスマホを操作したのです。

何だかわからないうちに、どうも購入できそうな気配になりました。

コンビニ支払いという方法があることを知りました。

それなら僕にも何とかなると思ったのです。

思い切って「購入」をタッチしました。

清水の舞台から飛び降りる気分を味わいました。

 

 

ウチから車を40分とばした先にある最寄りのコンビニでロッピとかいう機械を操作し、お金を支払いました。

スマホに何本かのメールが入り、どうも買えたようでした。

そしてきょう!

ついにブツが届きました。

佐川急便のおっちゃんが神の使いに見えました。

クリスマスプレゼントの包装紙を破る子どもみたいなわくわくどきどき感でした。

注文通りのクロスカントリースキー板、ビンディング、靴のセットが入っていました。

注文してたった3日。

あれだけ苦労して探し回ったものが、家で待っていたら手に入ったのです。

ネット社会って、何て便利なんでしょう。

おかげでこの冬は自分の道具で雪原に向かえます。 (10月13日)