きょうも青空が広がりそうな朝の陽射しでした。
でも油断ならないのが西和賀の天気。
あっという間に猛吹雪となりました。
こういうのを「朝でっかり」と言うそうですね。
リョウイチさんが教えてくれました。
陽が出るのは朝ばかりで、また雪だなぁ…という感じの天候を言うようです。
腰痛はだいぶ良くなってきましたが外出は控えました。
すると、無性に庭の木が気になりました。
これまで「サワグルミ」と書いてきましたが、ホントにサワグルミだべか…
「山に登ってるから木には詳しいんだべ?」
よく言われるんですが、僕は植物にはまったく弱いんです。
真昼岳登山口からすぐの渓流沿いにサワグルミの大木が並んでいます。
それは根元からはるか頭上高いところまでほとんど枝が出ておりません。
樹冠に枝が広がっているんです。
でも、ウチの木は下から伸び伸びと枝を張っているではありませんか。
葉っぱで判断していましたが自信がないので、冬芽で確認することにしました。
きのう盛岡に行ったついでに、冬芽と樹皮のハンドブックを買ってきました。
よ~く見てみたら…間違いないみたい!
枝の内部(髄)に隔壁があり断面はハシゴ状とある通りです。
しかも、この顔…葉痕の表情が「人が眠った顔に見える」という通りです。
これはもうサワグルミで決着です(樹木に詳しい人には笑われちゃいますね)。
樹皮もほぼガイドブックの通りです。
サワグルミの実は翼があって風で遠くに飛ぶと聞いていました。
去年の秋に見たら、どうもそれほどではないので、もしかしてサワグルミではないんじゃないかと自己不信に陥っていたのでした。
思い出して清和研二「樹に聴く」(築地書館、2019年)を引っ張り出して読んだら…
実の風による散布距離は数十メートルで、川の水なら1キロメートル以上。
つまり「サワグルミは川で命をつなぐ」と書いてありました。
ウチの木の周辺に川はありません。
大木になるまでにそのことに気付いて、実を盛大に飛ばすことをあきらめてしまったのでしょうか。
春から先、葉っぱや花や実の様子を見守りたいと思います。 (2月14日)