西和賀日記173回「令和元年の真昼山地」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

一夜としては今冬一番の積雪となりました。

 

 

庭で測ったら新たに27センチ積もりました。

そして、西和賀はきょうも雪の一日でした。

 

 

こんな日の夜長は晩酌しながら思索にふけるのもいいものです。

やきとりは、オセンの安いむね肉でつくったものです。

 

こうして西和賀町の沢内大野というところで憩っている、そもそもの発端は令和元年(2019年)の夏に登った真昼岳でした。

 

 

その前の年だったか、青春18きっぷ旅の奥羽本線の車窓から見た奥羽山脈の真っ白い山並みに心惹かれ、帰ってから(当時は気仙沼に住んでいました)地図で調べたら「真昼山地」とあって、面白い名前だなぁと、ますます気にかかったのです。

東京に住んでいた若いころから山歩きをしているのに、60歳を過ぎて初めて知った「真昼山地」です。

 (以下の写真は2019年8月12日撮影)

 

 

まずは真昼岳に登ることにしました。

おにぎりを3つ握り気仙沼を朝4時ごろ出て、7時に登り始めました。

 

 

すがすがしい緑の稜線を誰にも会わずに歩く気分は最高でした。

山頂では先行の地元パーティーが休憩していました。

皆さん楽しそうで、土地勘のない僕に美郷町や大曲の花火が見えることなど教えてくれました。

 

 

下山後に汗を流そうと楽しみにしていた真昼温泉は、2日前の落雷でボイラーが故障して休業中でした。

この時は湯田のゆう林館(去年廃業)に立ち寄りました。

最初の機会に入れなかった真昼温泉に、今は毎日通っているのです。

 

真昼岳の好印象で、その後さらに真昼山地への憧憬が深まりました。

その翌年から真昼山地に通い始め、和賀岳を筆頭に歩き回りました。

標高は低くても、ブナの森や熊の気配など奥深い山の魅力がいっぱいなのです。

2021年夏の和賀岳でのある出会いが、僕の西和賀移住をグイッと引き寄せてくれたのですが、その話はまた次の夜長の時に…。 (1月29日)