大寒波が列島にしのび寄っています。
西和賀も降雪となり、早朝暗いうちから除雪車がフル稼働です。
朝までに20センチほど新たに積もりました。
西和賀の家々の屋根は雪が自然に滑り落ちるつくりになっています。
屋根に上って雪下ろしをする労力と危険はないわけです。
ところが、滑り落ちた雪がやっかいなのだそうです。
「軒下にたまった雪と屋根上の雪とがつながるようになると、家屋全体が雪の中に埋もれた格好になり、軒下の雪の沈降にともなう沈降力が屋根に作用する」(木下誠一編著「雪と氷のはなし」から)
その結果、弱い軒の部分が破壊されてしまうというのです。
そりゃ大変だ!というわけで、おととい家の裏(西)の軒下に積もった屋根からの落雪の山を切り崩しにかかりました。
ところが、雪がやたらと硬いのです。
スコップがはね返されるほどです。
頂上を征服しようと階段を切りました。
家の反対側の斜面は何とかなりましたが、家側がすごく硬いのです。
軒下落雪断面の概念図で示すと、上部から外側にかけての新雪は軽いのですが、落雪直下から家側にかけての赤い部分はものすごく硬く締まっています。
落下時の圧力が積算されてコチコチになっているようです。
黄色い部分はスコップで何とか削れます。
雪洞を掘るような格好になりました。
除雪機があれば何のことはないのでしょうけど、手掘りの身としては一応頭に描いていた方がいい軒下落雪断面構造です。
作業の前に、まずは屋根からの落雪に直撃されないよう気をつける方が先ですけど。
ところがところが、それどころではない事態が昨夜起こりました。
ストーブとボイラーがほぼ同時に点火しなくなってしまったのです。
ストーブのエラー表示に「OIL」と出ました。
油が入っていかないという意味です。
取扱説明書に従って対処しましたがダメです。
灯油タンクに異常は見られないので、どうも油送管に問題がありそうです。
雪をかきわけましたが、素人には分かりません。
設置業者に電話したら、この大雪で忙しいようで、すぐには来てもらえないようです。
ならば…と、使っていなかった石油ファンヒーターを2階から運びました。
気仙沼で8季使用した安いやつですけど、8畳の居間はこれで十分です。
ボイラーがなくても、風呂は毎日温泉通いだし台所はいつも水道利用なので、平気です。
それにしても、大寒波が来る矢先に何て間が悪いことでしょう。
僕の人生を象徴するような出来事がまた起きたんだなぁ…。 (1月24日)