西和賀日記163回「晴れれば雪山アート」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

西和賀は今年初めての大快晴となりました。

真昼山地の主峰・和賀岳が平地から最もカッコよく見える長瀬野に急ぎました。

 

 

胸が研ぎ澄まされるような気がします。

地元・西和賀には和賀岳を「我が岳」と想いをこめている岳人もいるのではないでしょうか。

東京の方では知られていないからこそ、その存在価値は高いのです。

 

 

高下(こうげ)林道入り口からの高下岳。

きょうは、その五合目まで登ることにしていました。

 

 

前回ブログで書いたクロスカントリースキー板で高下岳の高畑登山口を目指します。

 

 

正面に高下岳を見ながら、まっすぐの林道を行きます。

ニホンジカ、イノシシ、キツネ、ウサギ、リス、何かのネズミ…いろんな足跡を見るたびに頬がゆるみます。

 

 

高畑登山口の手前で、ブナ林が雪面に描く雪山アートに見惚れました。

デザイナーのヒントになりそうですね。

 

 

高畑登山口からは斜面を登るので、クロカン板からカンジキに履き替えました。

夏山でしょっちゅう登っているところです。

 

 

うさぎの大行進あるいは悩み多きうさぎの行ったり来たり。

 

 

「コゲラ! 冬にうまい食い物あんのか?」

「人間には分からねえべ」

「木の中の虫だべ」

「だから人間はバカだってんだ」

 

 

二合目で、ひとりランチです。

キツネの足跡がありました。

赤いきつね(うどん)まめサイズがおにぎりのお伴です。

キツネって油揚げがホントに好きなんでしょうか。

 

 

高下岳の頂上が見える特等席です。

熱いコーヒーでくつろぎました。

陽が傾いてきたので、ここで下山しました。

もちろんのこと、誰にも会いませんでした。

 

 

帰宅したら、家の前から夕日を浴びた和賀岳が見えました。

晴れた夕方にほんの2、3分だけ見ることができるアーベントロート(残照)です。

オレンジ色に染まった和賀岳に胸を熱くしながらシャッターを切りました。 (1月19日)