西和賀日記162回「クロカン板を借りる」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

8日ぶりに本降りの雪となりました。

 

 

それでも5センチくらいしか積もりませんでした。

おとといクロカン・ハイキングをやって、かつての血が騒ぎました。

 

 

近くの知人に頼んで、しばらくスキー板を借りることにしました。

登山靴で使えるタイプなので、靴とストックは自分のです。

 

 

さっそく真昼岳登山口に通じる峰越林道を歩いてきました。

 

 

真昼岳から流れ出る本内(ほんない)川がよく見えました。

 

 

暖かい日が続いたからか森は「根開き」になっていました。

 

 

樹幹のコケ(コモチイトゴケだと思います)が、こんな雪の中で胞子の袋を伸ばしていました。

 

かつて僕は奥日光と裏磐梯をクロスカントリースキーの遊び場にしていました。

現役時代の一番忙しいころだったかなぁ…

雪山が趣味ではありましたが、たぶん仕事上のプレッシャーから逃れたかったのも理由だったでしょう。

 

 

自分の弱さを何も言わずに包み込んでくれるのが、誰もいない雪の山でした。

野鳥を覚えたのもそのころでした。

いろんな種類の鳥たちのいろんな表情に我を忘れて見入っておりました。

 

きょうは一羽のカケスが物珍しそうに頭上の枝にやってきてギャーと鳴きました。

クロカンの板は借りられたし、カンジキは自作したし、スノーシューは持っているので”雪山三種の神器”がそろいました。

西和賀の雪はこれからが本番でしょう。

雪の山に分け入って行けば、かつての自分をなぐさめることができるような気がします。 (1月19日)