1週間前の1月8日、真昼岳に登った秋田県湯沢市の48歳の会社員男性が行方不明になっていました。
県境の真昼山地にある真昼岳は、冬期は秋田側からの登山者がいるようです。
岩手側の西和賀町から登るとしたら、テント泊での計画になるでしょう。
それも、かなりハードワークになると想像します。
男性は日帰りの予定での単独行だったようです。
山関係者に聞いた話では、善知鳥(うとう)登山口から入り、深い雪を分けて登り、おそらく登頂して、北に稜線を降りて赤倉口分岐から下山にかかったと思われるとのことでした。
赤倉登山口へのルートの途中から、車を置いた善知鳥登山口に向かおうとしたようです。
冬は登山道を外れても雪上を歩けます。
9日から11日まで捜索隊が入ったそうですが発見できず、12日からは山仲間らが捜していたそうです。
13日に西和賀側から見えた真昼岳を遠望しながら、無事を祈っておりました(写真の左の丸い大きなピークの右下の奥にかすかに頂上が見えています)。
きのう、遺体で発見されたそうです。
きょう付の秋田魁新報の社会面に載っていました。
身元確認中とのことでしたが、赤倉口分岐から西(秋田側)に100メートルほどの斜面で見つかり、服装などが一致しているようです。
「登山者から」警察に通報があったそうです。
6日から8日にかけては、西和賀は穏やかな天候でしたが、山はどうだったのでしょう。
それ以来、大雪になることもなく、この数日間は雨が降ったり晴れたりで、雪はだいぶ融けています。
僕んちの前も、車を置けるくらいになっています。
写真は真昼山地の北部の和賀岳です。
真昼山地は1500メートル以下ですけど、冬はかなり厳しい山域ですね。
去年、真昼山地で湯沢の人にも何人か会って喋ったのですが、まさか…とは思います。
この時期に登るのですから、この山域に慣れた人のはずです。
お若いのに、本当に残念なことです。 (1月15日)