西和賀日記156回「山でカモシカに会う」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

きのうから本降りの雨でした。

メートルほど積もっている雪の表面はざらめ状になってしまいました。

時間が経ったかき氷のようです。

 

 

晴れ間が出て、泉沢方面の山も見えています。

こんな時の雪の感触を味わおうと歩いて出かけました。

 

 

自作のカンジキがすっかり愛用品になりました。

 

 

ウサギの大きな足跡に導かれて裏山に登りました。

 

 

標高は350メートルほどで、ひと汗かくうちにてっぺんです。

陽光を受けたブナやミズナラに生気を感じました。

 

 

山を下り始めた時、はるか前方に動くものを見つけました。

カモシカです。

振り返ってこちらを見ています。

 

 

冬毛がふくらんで太って見えます。

カモシカは、人をじっと見るクセがあるので、けっこう写真を撮りやすい動物です。

裏山でよく足跡は見ていましたが、本体に出会えてラッキーでした。

30秒くらい見つめ合って、彼(彼女?)は小走りに山をくだっていきました。

 

 

沢をおおう雪が融けて、ほんの少しすき間が開いていました。

よく見ると、コケが控えめに緑色を放っていました。

 

 

コケは自分で光合成をするそうですけど、雪の下ではどんな生活なのでしょう。

 

 

左からオオミズゴケ(大水蘚)、ハイゴケ(這蘚)の一種、ホソバミズゴケ(細葉水蘚)

コケたちにとっては束の間の光でしょう。

これからまた、雪の下でじっと春を待つことになるんですね。

 

 

裏山から出ると、重たくなった雪原が広がっておりました。

あしたも暖かい一日になる予報です。

あのカモシカ、どこで寝ているのでしょうか。 (1月12日)