きのうから本降りの雨でした。
1メートルほど積もっている雪の表面はざらめ状になってしまいました。
時間が経ったかき氷のようです。
晴れ間が出て、泉沢方面の山も見えています。
こんな時の雪の感触を味わおうと歩いて出かけました。
自作のカンジキがすっかり愛用品になりました。
ウサギの大きな足跡に導かれて裏山に登りました。
標高は350メートルほどで、ひと汗かくうちにてっぺんです。
陽光を受けたブナやミズナラに生気を感じました。
山を下り始めた時、はるか前方に動くものを見つけました。
カモシカです。
振り返ってこちらを見ています。
冬毛がふくらんで太って見えます。
カモシカは、人をじっと見るクセがあるので、けっこう写真を撮りやすい動物です。
裏山でよく足跡は見ていましたが、本体に出会えてラッキーでした。
30秒くらい見つめ合って、彼(彼女?)は小走りに山をくだっていきました。
沢をおおう雪が融けて、ほんの少しすき間が開いていました。
よく見ると、コケが控えめに緑色を放っていました。
コケは自分で光合成をするそうですけど、雪の下ではどんな生活なのでしょう。
左からオオミズゴケ(大水蘚)、ハイゴケ(這蘚)の一種、ホソバミズゴケ(細葉水蘚)。
コケたちにとっては束の間の光でしょう。
これからまた、雪の下でじっと春を待つことになるんですね。
裏山から出ると、重たくなった雪原が広がっておりました。
あしたも暖かい一日になる予報です。
あのカモシカ、どこで寝ているのでしょうか。 (1月12日)