気仙沼日記1025回「最後の沢内路線バス」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

岩手県交通の西和賀町県道1号線の路線バス「山伏線」が9月末で廃止になると、前回乗った時に運転手から聞いておりました。

すると、今週末が最後の運行ではないですか!

山伏線はJR北上線ほっとゆだ駅から盛岡バスセンターを結ぶ長い距離の路線です。

これに乗るべく、いつものJR北上線でほっとゆだ駅に向かいました。


 


 

 


 

北上駅0番線始発の横手行キハ100系は、西和賀町への出発点です。


 


 


 

 

気仙沼駅始発列車5時14分で出かけると、一ノ関~北上を経て、北上線ほっとゆだ駅には8時21分に着きます。

駅前には8時25分発盛岡バスセンター行の路線バスが待っているのです。

でも、これが山伏線の最後の運行でありました。


 


 


 

バスの横っ腹に乗降口(使用しないので跡だけ残っている)があるのは、大型観光バス型では珍しいのだそうです。

貝沢というところでのトイレ休憩の時に、運転手が話してくれました。

「この車両は四国から払い下げられてきたバスだそうで、シートに渦潮の模様があります。路線バスのマニアにとってはとても貴重なようですね」


 

 


 


 

この運転手タカハシさんの運転で、僕は何度かこの路線に乗りました。

彼が僕の問いに「あれは高下(こうげ)岳」と教えてくれたのが、この夏に真昼山地の高下岳に登るきっかけになったのです。

「この車両はきょうの運行で廃車になるようです」

淡々と語るタカハシさんでした。


僕にとっても貴重な機会になりました。



 


 


 

 

盛岡駅前で下車しました。

西和賀町貝沢の時点で料金が1020円になっているのに、そこから倍くらい走っても1020円のままなんですよ!

終点の盛岡バスセンターまで乗っても1020円なんですぜ!

このような路線バスがなくなってしまうのは残念なことです。

仕方がありませんね、採算の問題ですからね。

運転手タカハシさんがこれからもどこかで活躍できるように祈りながら、バスを降りました。


 


 


 


 

盛岡市内を歩いていて、腹が減ったなぁと思ったその時に目に入った中華店に入りました。

マーボ茄子ラーメン(850円)をいただきました。

シンプルなのに甘味のある奥深い味わいでありました。

次々と客が来て、人気の店のようでした。

うかつにも店名を確認し忘れてしまいました。


 



 

盛岡八幡宮にお参りしました。

盛岡には何度も行っておりますが、初めて訪れました。

おごそかな中に、なんだかとても開放感のある場所だと感じました。





 


 

 石川啄木の新婚の家も初めて見ました。

卓越した詩人ですけど、私生活はけっこう乱れていたみたいだそうですね。

27歳の夭逝は、やっぱりもったいない!


岩手路は、どこに行っても、いつ行ってもいい所ですな。 (9月26日)