気仙沼日記838回「大谷海岸を歩く」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

風が強い一日でしたが、大谷海岸(気仙沼市本吉町)の道の駅で椿油を買うことを目的にして、でかけました。

気仙沼市民のたぶん千人中千人が車で行くでしょう。

僕はたぶん1万人中1人くらいの変わり者でありますから、JR気仙沼線BRTを利用しました。





気仙沼駅から大谷海岸まで約40分で240円。

こんなに安い便利な乗り物を利用しない理由はないのです。

 (JR東日本が気仙沼線の鉄路復活をしなかったことには僕は失望しております)





大谷海岸駅(バス停)を降りると、かつての観光地・大谷海岸は今、このような風景です。






道の駅は午前10時前でしたがお客さんでにぎわっておりました。

歩いてすぐの所に「復興の丘」と名付けられた鎮魂碑のある高台があります。

大谷海岸の三島地区で亡くなった津波の犠牲者62人の名前が刻まれており、お地蔵さまが海ではなく人の住む陸の方に向かって瞑想しています。





対岸に歩を進めると日門(ひかど)漁港三島分区がありました。

気仙沼に住んで6年目で、その存在を初めて知りました。






TP(東京湾平均海面高)9.8メートルの防潮堤。




コンクリートの上で、本吉町前浜のおかあさんがつくった「あわびおにぎり」をいただきました。

このあたりのあわびは名産品ですね(今度の土曜日21日に道の駅大谷海岸で恒例あわびまつりがあります)




「こんなところを歩くなんて、物好きな人間がいたもんだ」

カモシカがそう言ったように感じました。





本吉町野々下の沖ノ田川の河口。

このあたりの復興工事風景を見るのも今回の目的のひとつでした。

「何てことをしてくれるんだろう!」というのが僕の見方であります。




2時間ほどかけて海岸沿いを歩き、陸前階上駅から気仙沼線BRTに乗って戻りました。

楽しい「大人の遠足」であります。


地元の前浜椿油普及研究会がつくる前浜産純度100%つばき油は僕の必需品です。

手や顔に、なぜだか知らないけど、とてもやさしい気がするのです。 (12月15日)